2017.04.28 : 平成29年豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会

野上委員 ただいま議題となりました本特別委員会委員長の桜井浩之君に対する不信任動議に対し、賛成の立場から意見表明をさせていただきます。
これまで本特別委員会では、地方自治法第百条に基づき、築地から豊洲への移転の経緯、両市場の適正性、東京ガスとの交渉、土地売買の経緯、土壌汚染対策などを調査するため、二十四人の証人に対し二十三時間にわたる尋問を行い、東京都及び東京ガス株式会社からの大量の記録提出を求め、真相究明に取り組んでまいりました。
その結果、都議会公明党は、本特別委員会の設置目的である主な諸問題の全容解明をほぼ終えたところであります。関係者の方々のご協力に改めて感謝申し上げます。
さて、この間、桜井浩之君は、本特別委員会の委員長として、理事会を真っ当に運営することすらできず、理事会開会の前には必ず六会派による事前協議を行う必要がありました。
また、理事会では、証人尋問をする際には、冒頭に委員長総括尋問を行うことを決定しましたが、それを果たせたのは初日のみであります。
加えて、桜井浩之君は、証人に対し、委員の尋問にのみ証言を許す原則となっていたにもかかわらず、委員が求めていない事項について、証人の求めに応じて発言をあえて許すなど、本特別委員会の委員長を務める資質が大きく欠落しておりました。
このたび桜井浩之君が本特別委員会の委員長を辞任するに当たり、誰一人として反対する委員は存在しませんが、辞任すべき理由を本人が履き違えており、このままでは都民の皆様に誤ったメッセージを発信しかねないので、このたび提出された委員長不信任動議に賛成するものであります。
その理由は、以下の九点であります。
第一に、過日の理事会で二人の証人に偽証の認定があることを確認したことに対し、桜井浩之君は、特定の証人に対し、虚偽の陳述を行ったことを理由に偽証の認定をすべきであるとの主張が、公明党、東京改革、共産党、都民ファースト、生活者ネットの各会派から提出されたと主張しております。
これに何の問題があるのでしょうか。そもそも偽証の認定をする証人は、虚偽の陳述を行った特定の証人に限定されるべきことは当然のことであり、桜井浩之君の発言は意味不明なものといわざるを得ません。
第二に、桜井浩之君は、偽証認定の対象となっている証言は、偽証というより単なる記憶違い程度のものと発言しておりますが、都議会公明党が偽証認定の対象とした発言は、極めて断定的な発言に限定をしており、事実誤認であります。
第三に、桜井浩之君は、これまでの審議で、豊洲移転に関して特段の問題が発見されていないことから、そもそも偽証する動機すら不明としております。これは、どの会派よりも尋問時間を長くとりながら、都議会自民党が真相に迫る質問をすることができなかったことをみずから認めたものであります。
都議会公明党は、限られた時間ではありましたが、十分に全容を解明し、真相を究明し、その結果として、二人の証人に偽証があると認定せざるを得なかったものであります。
第四に、桜井浩之君は、根拠としている証拠書類も、いわゆるメモ程度のものであり、虚偽認定を裏づける資料には到底なり得ないものと発言しましたが、百条調査権に基づき提出された資料をメモ程度とすること自体、都議会自民党が真剣な調査をしていなかったことを裏づけるものであります。
第五に、桜井浩之君は、偽証に認定されるような事実はなかったとの見解が自民党の顧問弁護士、議会局の顧問弁護士、識者からも示されていますと発言しました。しかし、法律の解釈、適用、事実認定についての見解は往々にして弁護士や識者によって分かれ得るものであり、桜井浩之君の発言は、まるで自分の弁護士がよいといっているから自分は正しいという稚拙な論理を展開しているにすぎません。
第六に、桜井浩之君は、政治的思惑や単なる思い込みによって権限を恣意的に運用してはなりませんと発言しました。何をもって政治的思惑や、あるいは思い込みとするのか、根拠を明らかにするべきであります。
第七に、桜井浩之君は、曖昧かつ薄弱な理由で、数に物をいわせて偽証認定を行おうとするのは、あたかも虚偽告発をもって本特別委員会の成果と位置づけ、百条委員会を設置したことに一定の評価を得ようとするための告発と発言をしました。
しかし、これまでの理事会で、あるいはその前に行われた六会派による協議の場で、桜井浩之君、あるいは都議会自民党の副委員長、理事からは、こうした発言は一切ありませんでした。都議会自民党は、数におびえて発言すらできなかったというのでありましょうか。
第八に、桜井浩之君は、無理やり偽証認定に向けた手続が進められていくことは、到底受け入れることはできません、私は都議会議員として、このような委員会運営に委員長としてこれ以上関与することはできないと考えるに至りましたと発言しました。
都議会議員であれば、一かけらでも信念のある政治家であるならば、みずからが所属する委員会で、自身の意志に背くような手続が進められそうになるならば、手を挙げて、一言、一言でも自分の意見を発するべきであります。まして、委員長職につく者は誰よりも可能なのであります。他会派議員と議論することを何ゆえ恐れているのでしょうか。
第九に、桜井浩之君は、辞任表明の最後に、自身の後任の委員長は自民党からは出さないと発言しました。しかし、二日たっても都議会自民党幹部からはそのような発言は一切なく、桜井浩之君は、はしごを外されたのではないかと懸念するものであります。
以上の理由から、桜井浩之君に対する不信任動議に賛成するものであります。
なお、委員長の不在を放置し、都議会自民党が本特別委員会の機能停止をもくろむのであれば、世論の厳しい批判にさらされるだけではなく、東京都議会の歴史の中で最大の汚点として、桜井浩之君、会派代表高木けい君の名前は深く刻印されるであろうことを申し添え、都議会公明党の意見表明とさせていただきます。
以上でございます。

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