2018-11-28 平成30年文教委員会 本文


68◯のがみ委員 私の方からは最初に、結婚支援についてお伺いいたします。
 平成二十四年の予算特別委員会で、我が党の栗林議員が都議会で初めて婚活について取り上げました。答弁をしてくださる局もなく、その当時の石原知事が思い余って手を挙げて答弁をいたしました。
 東京都という巨大な行政機関が結婚支援を行うということは、考えられないほどの進化だと思っております。隔世の感がございます。
 東京都における生涯未婚率、男性二六・一%、全国三位、女性は一九・二%、全国一位。男性は約四人に一人、女性は約五人に一人が五十歳を過ぎても一度も結婚をしていないという状況であります。
 あくまでも結婚というのは、個人が自分の人生観に基づいて決めるものなので、するしないというのは個人の自由でございますけれども、しかし、結婚を希望しながら、あともう一歩、そのあと一歩がなかなか踏み出せないでいる方々の後押しをするということはすごく大事なことだ、重要なことだと私どもは思っております。結婚に向けた機運醸成に取り組んでいくことが本当に大事だと思っております。
 都はこれまでも、TOKYO縁結日二〇一七は平成二十九年の三月に実施したものです。そして、知事と語る東京フォーラムは平成三十年二月に実施されたものでございますけれども、両方とも参加をさせていただきました。
 また、結婚に向けた機運醸成のための動画も発信をしております。
 今年度の結婚支援の取り組みについて、まず最初にお伺いいたします。

69◯馬神都民活躍支援担当部長 都は、結婚を希望しながらも、一歩を踏み出せないでいる方への後押しをするため、結婚に向けた機運の醸成に取り組んでおります。
 今年度は、庁内連携会議を立ち上げ、各局連携による取り組みを推進しており、生活文化局では、結婚に関するさまざまな情報を総合的に提供するポータルサイトを開設いたしました。
 また、結婚に関心を持つ方にライフプランなどについて考える機会を提供するセミナーの開催なども予定しております。

70◯のがみ委員 結婚に関するさまざまな情報を総合的に提供するポータルサイトを開設したとのことですけれども、この概要についてお伺いいたします。

71◯馬神都民活躍支援担当部長 ポータルサイトには、都や区市町村、他県、非営利法人等が都内で開催する結婚関連イベントの情報を掲載し、気軽に参加できる出会いの機会を提供しております。
 また、民間の婚活サービスの類型やそれぞれの特徴なども紹介しており、これから婚活を始めようとする方に参考としてもらいます。
 さらに、結婚やライフプランについて考えるきっかけとなるよう、閲覧者がみずからライフプランを描くことができるコンテンツも掲載しております。
 今後とも、個人の価値観や人生観に十分配慮しつつ、さまざまな情報を効果的に提供することにより、結婚を希望する方の支援にしっかりと取り組んでまいります。

72◯のがみ委員 ちょうど十一月二十二日、いい夫婦の日に、このポータルサイトが立ち上がりまして、早速拝見をさせていただきました。大変よくつくられていると思います。さまざまなコンテンツがありまして、これはぜひ、いろいろな方に活用していただき、もう既に結婚されている方もよくそれを参考にしながら、自分の息子さんとか、隣近所の方とかにもぜひ情報提供していただければ、これはすばらしいなというふうに思っております。
 こうした有益な情報を総合的に発信するポータルサイトも活用しながら、各種事業を展開し、社会全体で結婚への機運醸成を図っていただきたいと思っております。
 次に、架空請求について質問させていただきます。
 私の家にも、私宛てと主人宛ての二通の架空請求のはがきが来ました。身に覚えのない私の方はどきっとしただけなんですけれども、主人の方は心配だったのか、そのはがきに書いてある電話番号に電話をしてしまったんです。事務の人が出てきて、弁護士に相談するのにお金がかかりますよと。解決するように手助けをしましょうということで、しばらく電話で話していたそうなんですね。そのうちにうちの主人もやっと気がついて、これ何かおかしいということに気がついて、電話を切ったそうでございます。
 調べてみますと、昨年以降、全国でこういった法務省の名称を不正使用した架空請求による被害が後を絶たないようでございます。はがきの差し出し人は法務省管轄支局。そこに、今回のような訴訟最終告知通達センターや国民訴訟通達センター、民事訴訟管理センター、国民訴訟お客様管理センターといった名前が続くそうでございます。
 これらの団体は法務省とは一切関係がないとのことでありまして、法務省への問い合わせは、ことし六月からの五カ月間で数千件に上るとのことでございます。
 まず最初に、架空請求はがきの相談状況についてお伺いいたします。

73◯吉村消費生活部長 都内の消費生活センターで受け付けたはがきによる架空請求の相談件数は、昨年度は千三百三十六件でしたが、今年度は九月末日時点で一万三百九十四件と八倍近くになっております。
 また、都では、ホームページなどで架空請求に係る都民からの通報窓口を設けておりますが、この通報件数についても、昨年度の百十九件に対し、今年度は九月末日時点で三百六十六件と三倍以上になっております。
 相談者を年齢別に見ると、六十歳以上の方が全体の七割以上を占める状況にございます。

74◯のがみ委員 以上、答弁があったように、相談件数が上昇しているということで、迅速に対応していかなければならないのではないかと思っております。
 次に、架空請求はがきの注意喚起の取り組みについてお伺いいたします。

75◯吉村消費生活部長 都では、通報のあった架空請求に関する情報について、東京都消費生活条例に違反しているか調査を行い、違反を認定した場合は速やかにホームページで事業者名や内容を都民に公表するほか、SNS等を通じて最新の手口を紹介するなどの注意喚起を行っております。
 また、特に高齢者の被害が多いことから、高齢者本人だけでなく、高齢者を見守る家族や支援者に向けて、架空請求への対応策や相談窓口などを紹介するリーフレットを作成し、地域包括支援センターといった高齢者関連施設、医療機関などに広く配布して注意を呼びかけております。
 さらに、架空請求事業者の情報をより幅広く収集するため、九月にホームページを改修し、都民からの通報に際して、架空請求はがきの画像を添付できるよう見直しを行いました。
 今後も、迅速かつ効果的に情報提供を行い、消費者が架空請求に惑わされることのないよう、被害防止に積極的に取り組んでまいります。

76◯のがみ委員 今ご答弁がありましたけれども、生活文化局のホームページをたどっていきますと、法務省管轄支局と称する事業者のはがきにご注意くださいと。法務省管轄支局が含まれる名称で、消費者宅にはがきを送りつけ、金銭を要求する事業者に関する相談が、都内の消費生活センターに数多く寄せられていますと。法務省には管轄支局という組織は存在しません。これは架空請求です。相談事例のように金銭を支払ってしまった被害者も発生をしております。ご注意ください。架空請求事業者に連絡しないでください。架空請求事業者は、訴訟や財産の差し押さえなどという言葉で消費者を不安にさせて、電話をかけさせようとします。身に覚えのない訴訟案件に関するはがきを受け取った場合は、そのはがきに記載されている電話番号には絶対に電話しないでください。消費者が電話をかけると、最終的には金銭をだまし取られることになります。架空請求は一切相手をせず、無視しましょうというような文が載っておりました。架空請求はがきやメールが送られてきたときには、最寄りの消費生活センターにご相談くださいとの記載もございました。
 また、今はアカウントを乗っ取ったと称して、仮想通貨で金銭を支払うよう脅迫するメールが横行しているようでございます。実際には、アカウントを乗っ取って受信者のウエブカメラから相手がビデオ録画しているような事実は全くないわけでございます。受信者個人の氏名や住所などの情報を把握しているわけではないと思われます。
 しかし、相手は何らかの方法で受信者のメールアドレスを入手し、差出人欄に受信者のアドレスを表示させたメールを送っているのだと思います。決して金銭を支払わないでくださいとも書いてありました。
 受信者が使用しているパスワードがメール本文に記載されており、相手は何らかの方法で受信者のパスワードを入手しているということなので、こうした今の危険な内容を把握して、私たちも被害に遭わないようにすることが大事だと思っております。
 次に、サラダ音楽祭について質問させていただきます。
 Tokyo Tokyo FESTIVALでございますけれども、東京オリンピックの文化事業として、一九六五年に東京都が設立したのが東京都交響楽団であります。東京オリンピックの最大のレガシーは、この東京都交響楽団ではないかと私は思っております。
 今回のサラダ音楽祭は、東京二〇二〇大会に向けて機運醸成のための音楽祭ということでございました。九月十七日の祝日でしたけれども、東京芸術劇場で開催されたサラダ音楽祭に、同僚議員とともに参加させていただきました。サラダというのは、シング・アンド・リッスン・アンド・ダンス、歌う、聞く、踊るという頭文字をとって、サラダと銘打っての音楽祭でございました。
 この夜の部は、東京都交響楽団の演奏する東京オリンピックの開会式で演奏されたオリンピックマーチで幕開けをいたしまして、何とこの指揮をとったのは小池都知事でございました。オープニングも大いに盛り上がりました。
 カルミナ・ブラーナは、本来ならば声楽とオーケストラのための作品としてしか私は今まで経験がなかったのですけれども、今回、内容は今まで味わったことがないほど新鮮で、東京都交響楽団とソプラノ、テノール、バリトンのソロ、混声合唱、児童合唱も加わりまして、また、パフォーマンスとしてコラボしたコンドルズという芸術集団があるんですけれども、非常におもしろくて、クラシックの音楽でこんなに笑ってもいいのかと思うぐらい演奏中に笑いの渦が巻き起こって、とても斬新でございました。
 この音楽祭は、今年度から東京都交響楽団が中心となって、新たな音楽祭を始めたということでございますけれども、この音楽祭のコンセプトについて、まず最初にお伺いいたします。

77◯樋渡文化振興部長 多くの都民に音楽の楽しさを感じてもらうため、ただいま委員のお話にもございましたけれども、東京都交響楽団が中心となりまして、新たな取り組みとしてサラダ音楽祭を始めたところでございます。
 今年度は、九月十七日に東京芸術劇場を含めました池袋のエリアで実施いたしました。
 この音楽祭は、誰もが歌い、聞き、踊り、参加して楽しめるということをコンセプトに、赤ちゃんから大人まで誰もが音楽の楽しさを体感、表現、発信できるよう、フレッシュで多彩なメニューをそろえた、まさにサラダのようなイベントになっております。

78◯のがみ委員 この日は、朝から本当に多くのプログラムが行われていましたけれども、ことし実施したサラダ音楽祭の全体の内容とその成果についてお伺いいたします。

79◯樋渡文化振興部長 今年度のサラダ音楽祭でございますけれども、メーンプログラムでありますオーケストラコンサートを中心に、楽器体験や、歌、ダンスなど来場者が参加、体験できるワークショップや、気軽に音楽に触れられる会場周辺での無料ミニコンサートを実施いたしました。
 オーケストラコンサートでは、昼の部として、オーケーオーケストラと題しました赤ちゃんが泣いても声を出してもオーケーというオープンなコンサート、それから夜の部としましては、声楽と合唱やオーケストラとダンスパフォーマンスのコラボレーションが楽しめますメーンコンサート、プルミエ・ガラの二部構成で実施したところでございます。
 通常のクラシックコンサートでは赤ちゃんは入場できないものが多いことから、オーケーオーケストラの来場者のアンケートでも、子供を預けなくてもよいし、一緒にすてきな時間を過ごせました、それから、周りも子供連れなので少し声が出ても気にせずに楽しめましたなど、好意的な意見をいただいたところで、非常に好評でございました。
 それから、オーケストラコンサートの来場者数ですが、約三千六百人、ワークショップ、会場周辺でのミニコンサートも合わせたサラダ音楽祭全体で約八千人が来場いたしました。
 多くの方々に音楽の楽しさを届けることができたと思っております。

80◯のがみ委員 クラシックの演奏の世界では、東京都交響楽団は不動の地位を確立していると思っております。都響がこれまで、常識にとらわれたものではなく、一歩踏み出し、都民に開かれた楽団として、ふだんクラシックなどの音楽を聞く機会が少ない方や、小さなお子様や赤ちゃんを連れた方々にも気軽に本格的な音楽に触れる機会を提供することは、東京の芸術文化振興の観点からも大変有意義なことだと思っております。
 ぜひ来年度以降も、幅広い世代が楽しめるこのような音楽祭を開催し、東京二〇二〇大会の新たなレガシーとして残していってほしいと思いました。大変おもしろい企画であり、来年度も企画していただければと要望いたします。
 Tokyo Tokyo FESTIVALプロモーションイベントといたしましては、十一月九日には、東京の芸術文化を世界へということで、羽田空港国際線旅客ターミナルでも開催されておりました。市川海老蔵さんが歌舞伎の勧進帳を披露されたと伺っております。
 このように多くの演目で文化発信をされておられますけれども、今はいろいろなイベントが点だと思っております。この点と点を結び線にし、線と線を結び面としていくという意味で、文化という観点でいろんなものが見えてくるのではないかと思っております。
 二〇一七年の六月二十三日に国で施行された文化芸術基本法から約一年五カ月たちました。次代を担う子供たちが一流の芸術家たちに触れて、喜びや感動を得られる機会を持つことが大変大事だと思っております。
 特に、障害を持った子供たちに音楽を教えているバイオリニストの五嶋みどりさんという方がいらっしゃるんですけれども、特別支援学校で行っている楽器指導支援は、音楽や芸術に触れる機会が少ない子供たちに、その楽しさや喜びを知ってほしいとの思いから、二〇〇六年に始められたそうでございます。
 現在、参加している学校は、関東、関西合わせて六校に上っております。合同コンサートは、東京と大阪で毎年開催をしております。子供たちや卒業生との試みは、みんなが一丸になるひとときで、懸命に演奏する姿を見ていると胸がいっぱいになります。
 文化芸術基本法は、子供たちが文化芸術に親しめる環境づくりを促すもので、その理念に賛同いたします。
 五嶋みどりさんは、生活のほとんどはアメリカで過ごしていらっしゃるそうですけれども、一九八〇年にアメリカ政府が文化芸術の予算を削ったわけですね。そのときにすごい激しい憤りを感じたといわれておりました。
 心を豊かにする文化芸術が日本国内でさらに広がるように期待をしております。
 今回、発表会場として東京芸術劇場のロビーを貸してくださり感謝にたえませんと、多くの方から感謝の言葉をいただいております。ありがとうございました。
 最後のことでございますけれども、日本にもさまざまな文化がございます。
 例えば、古典演劇、歌舞伎とか能とか狂言、それから民俗芸能、落語などの演劇、尺八とか琴とか三味線などの邦楽、それから日本舞踊、洋楽のバレエ、それから茶道、華道、それからさっきもありましたけど演劇、ミュージカルとか、音楽でいえばオーケストラ、映画の世界は邦画もありますし洋画もあります。また着物の着つけなども一つの文化だと思っております。着物を着るという文化もあります。
 それぞれの文化は引き継がれていかなければ廃れてしまいます。別の局でもちょっといったんですけれども、先日は、着物文化を発信しようという、着物で銀座というイベントがありまして、私自身も着物で参加をいたしました。
 この活動は、東京都美容生活衛生同業組合と東京認定美容師会が主体となって開催されておりまして、ことしで六回になります。
 着物文化も着つけができないと衰退をしてしまいます。例えば、平安時代から連綿と継承されております宮廷装束、十二ひとえなどは一つの文化であると思います。広い視野でさまざまな日本古来の文化を継承していく取り組みを進めていただきたいと思います。
 こうした活動が、先ほどもいいましたけど、点から線、そして面、二次元の世界から三次元へとつながるものと思っております。
 生活文化局という文化という言葉がついている局ですので、幅広い文化発信を要望して終わります。以上でございます。

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