2019-03-18 平成31年文教委員会 本文


62◯のがみ委員 私の方からは二点質問させていただきます。
 まず第一点目は、エシカル消費の普及啓発についてでございます。
 これはSDGsの観点でいえば、目標十二に相当するものかと思っております。持続可能な生産、消費形態を確保するということで、目標十二では、簡単な言葉でいうと、つくる責任、使う責任ということで表現されているのではないかと思います。
 持続可能な資源利用のところの項目には、エシカル消費、ポリ塩化ビフェニル廃棄物対策、食品ロスと書いてありますけれども、これは今まで、例えば三億円だったものが全体で四億円に上がっているし、エシカル消費に関しては六百万円から四千万円に、約七倍近く予算をとってございます。
 食品ロス、私たちも随分一生懸命取り上げてまいりましたけれども、これは日本で約三八%近く、本来食べられるのに廃棄している食品がそれぐらいあるということで問題になっております。
 これを穀物に換算して計算すると、世界が援助している食料の二倍に当たると。すごくもったいないことで、無駄に捨てられている食品を減らせば、これが逆にSDGsの目標二の飢餓の撲滅、食料増産にも貢献するものと思っております。
 あるいは地産地消により、地元でとれる生産物をより多く消費することで、運搬で使うエネルギーを節約することによって、SDGsの目標の十三、地球温暖化対策にもつながるものと思われます。
 それから、国際的な産地直送ともいえるフェアトレードを開催することによりまして、また途上国の生産者に、より正確な対価を提供することもできると。
 そういった意味で、この目標を達成するためには、賢い消費者を育成することが大切であると思っております。
 そうした意味で、エシカル消費の普及啓発について、東京都では今年度どういう事業を実施しているのかについて、まず最初にお伺いいたします。

63◯吉村消費生活部長 都では、東京都消費生活基本計画に基づき、今年度から、消費者の持続可能な社会の形成に貢献する消費行動を促進するため、さまざまな手法を用いてエシカル消費の普及啓発に取り組んでおります。
 具体的には、PR動画を新たに作成し、エシカル消費の理念をわかりやすく紹介しております。
 また、ホームページ、東京くらしWEB上に、新たにエシカル消費を紹介するページを作成し、このPR動画を初め、誰もが実践できる行動例や、エシカル消費に関連するラベルやマークの情報、都や区市町村のイベント情報などを掲載しております。
 昨年十一月には、消費者教育の専門家や事業者、消費者、行政による都民向けのシンポジウムを開催し、約百六十人にお集まりいただきました。
 このほか、リーフレットを都内の国公立及び私立学校や消費生活センター、イベント等で広く配布しております。

64◯のがみ委員 私も見させていただきましたけれども、PR動画を作成したということでございますが、特に若者への発信、一番大事なのは若者だと思うんですね。若者への発信にどのように取り組んだのかについてお伺いいたします。

65◯吉村消費生活部長 今回作成したPR動画には、若者を初め幅広い年齢層から人気があり、国連のサポーターなどの社会貢献活動をされているEXILEのUSAさんにご出演いただき、ご自身が実践している取り組みを含めて、エシカル消費について紹介していただいております。
 この動画は、ホームページや東京動画に加え、若者が多く集まる渋谷の街頭ビジョンや新宿駅西口広場のデジタルサイネージ、都営地下鉄の車内モニターなど、さまざまな媒体を活用し広報展開を図っております。
 このほか、消費生活問題に関心のない若者にも情報が届くよう、十代から三十代の若者を対象に、ユーチューブやインスタグラムの動画広告を発信いたしました。
 こうした取り組みにより、動画の視聴回数は三十万回を超えております。

66◯のがみ委員 今年度の取り組みを踏まえて、特に若者に向けて、来年度どのような事業を行っていくのかについて質問させていただきます。

67◯吉村消費生活部長 都では、今年度から、将来を担う若者を中心に、広く都民にエシカル消費を普及啓発することに取り組んでおりますが、来年度は、大学生に対象を絞った新たな普及啓発も行う予定でございます。
 具体的には、大学キャンパス内の書店や売店で、商品購入時にエシカル消費の実践を呼びかけるグッズやチラシを配布いたします。また、大学キャンパス内へのポスターの掲出や今年度作成したPR動画を放映するなど、都内の多くの大学で集中的に展開を図ってまいります。
 また、ホームページについては、エシカル消費の普及に取り組む民間団体の方のコラムを掲載するなど内容の充実を図るほか、インターネットを活用した動画広告も引き続き実施いたします。
 今後とも、より多くの消費者が、できるところからエシカル消費を選択できるよう、普及啓発に取り組んでまいります。

68◯のがみ委員 私はここ数日、この質疑をするので、私の身近なところなんですけれども、どれぐらいエシカル消費というのが広がっているのかなと思って聞いてみたんですね。きのう消防団の研修会がありまして、知っている人いますかと聞いたら、誰も知らなかったという状況でございました。
 また、土曜日も、多くの人が集まるところで聞いてみたんですけれども、何みたいな感じで、集まっている人もすごい若い人ではないので、若干高齢に近い人たちなので、そうなのかなとも思ったんですけれども、ぜひ来年一年間通じて、東京中、日本国中にエシカル消費が広まって、実践をしてくれる若い人、高齢者も含めて広がっていくことを期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 もう一つ質疑をさせていただきます。次は、文化についてでございます。
 これは予算といたしましては、芸術文化の創造、発信ということで、昨年五十四億円だったのが五十八億円、いろんなものが含まれておりますけれども、若干ふえてきていると思います。
 特に都民芸術フェスティバルというのがありまして、これは皆様も行っていらっしゃるかもしれないんですけれども、オーケストラとか室内楽、オペラ、バレエ、現代演劇、現代舞踏、邦楽、日本舞踊、能楽、民俗芸能、寄席芸能の十一分野の公演に対し助成を行っているものなんですね。
 実はこれ、東京都が昭和四十三年から実施しておりまして、もう五十年近くたっているものでございます。これは一時期、大変厳しい状況があって潰れそうだったんですけど、これは何とか継続をして今に至っているということで、こうしたものも含めて、東京都は来年の二〇二〇大会に向けて、Tokyo Tokyo FESTIVALと銘打って、さまざまな文化活動を行っていくということでございます。
 都民が身近に芸術文化に触れることのできる機会を提供する大変すばらしい事業だと思っておりますので、ぜひ東京二〇二〇大会の文化面からの盛り上げに寄与していただくとともに、大会以降も継続して実施していただきたいと思っております。
 一方で、Tokyo Tokyo FESTIVAL事業の中には、子供たちに本物の文化芸術を体験する機会を提供する事業もあります。これらの事業は将来を担う子供たちの育成の観点からも大変重要でございます。
 そこで、改めて、都が子供たちに向けて実施しております体験事業の取り組みと成果についてお伺いいたします。

69◯樋渡文化振興部長 都は、平成十六年度から、子供たちが短時間で気軽に芸術家と直接触れ合い、演劇、音楽などを体験できる事業としまして、子供向け舞台芸術参加・体験プログラムを実施しております。
 また、平成二十年度からは、子供たちが本格的に能や長唄などの稽古を受け発表会を行うキッズ伝統芸能体験を実施しているほか、平成二十七年度には、学校教育と連携し、若手の実演家等を講師とします子供のための伝統文化・芸能体験事業も開始しました。
 さらに、伝統芸能以外の分野でも、アーティストが子供たちに十日間程度のワークショップを行い、ダンスや演劇などの舞台作品をつくり上げるパフォーマンスキッズ・トーキョーなども実施しております。
 これらの事業を合わせますと、平成二十九年度でございますが、約一万二千人の子供たちに本物の芸術文化を実際に体験する機会を提供いたしました。参加した子供たちからは、お稽古が楽しかった、これをきっかけに習い事を始めたという声に加えまして、国立劇場などの本格的な舞台での発表を通じて自信がつき、いろいろなことに積極的に取り組むようになったという声も上がっており、芸術文化の裾野を広げるとともに、子供たちの成長にもつながっていると認識しているところでございます。

70◯のがみ委員 私も、数年前になるんですけれども、能と歌舞伎を子供たちがやっているのを見学させていただきました。これは、能と歌舞伎の初心者、あるいは外国人に向けた企画で、実演を交えながらその見方などを英語と日本語の二カ国語で紹介するものでございました。
 第一部の能では、笑いや泣きなどを一定の動きで表現する能特有の所作や抑揚のついたせりふ、謡を、一人の人が英語で解説をしたりしておりました。また、高砂というものを披露してくださっておりました。
 第二部では歌舞伎です。これも、情景や登場人物の喜怒哀楽を演出する下座音楽というのに光を当てまして、今、東京都もこれにすごく力を入れてくださっておりまして、三味線とか太鼓とか笛といった和楽器を用いて四季を描写した音楽などが演奏されました。本当に場内が大きな拍手に包まれたことを覚えております。
 さらに、最後の歌舞伎の立ち回りの披露に向けて、女形というんですかね、藤娘を踊って観客を魅了されておりました。
 古典芸能になかなか触れる機会のなかった方もたくさん来ていらっしゃいまして、大変日本の伝統文化がすばらしいという感想を述べてくださっておりました。
 こうした多くの子供たちが文化芸術のすばらしさに触れて、創造する喜びを感じて成長していけるように、今後も息長くこのような体験事業を続けていってもらいたいと思っております。
 さらに、Tokyo Tokyo FESTIVAL事業の中には、今年度新たに開始したサラダ音楽祭もございます。これは昨年質疑をさせていただきましたが、九月十七日に、私も実際にその公演に伺ってとても楽しかったんですね。こんなに笑っていいのかというぐらいすごい楽しいサラダ音楽祭でございました。
 昨年の事務事業質疑でその成果をお聞きしたんですけれども、当日は約八千人の方が来場されて、アンケートなども大変好評だったということでございました。
 しかし、一方で、当日昼に実施したゼロ歳児から入場できるオーケーオーケストラは大変人気で、当日券が買えなかったお客さんもいたということを聞いております。
 そこで、来年度はサラダ音楽祭の公演数をふやすなどして、拡充して実施してはいかがということを要望させていただくんですけれども、東京都の考えはいかがでしょうか。

71◯樋渡文化振興部長 都は、多くの都民の皆様に音楽の楽しさを感じてもらうために、今年度から、東京都交響楽団とともに東京芸術劇場をメーン会場にサラダ音楽祭を始めました。
 来年度でございますけれども、さらに多くの方々に参加していただけるよう、一日だったメーンプログラムを三日に拡充する予定としております。
 具体的には、今年度、特に好評でありました、先生からもお話がございましたけれども、オーケーオーケストラは公演回数をふやし、より多くのご家族に本格的な演奏を楽しめる機会を提供したいと思います。
 また、長い行列ができるほど人気でありましたワークショップの回数をふやしまして、楽器体験や歌、ダンスに加えまして、来場者が参加、体験できる新たなコンテンツも用意しております。
 加えまして、より多くの都民の皆様に音楽祭を知ってもらうため、多摩地域を含む複数の箇所でミニコンサートを実施する予定でございます。

72◯のがみ委員 最後です。
 Tokyo Tokyo FESTIVALの中には、都民芸術フェスティバルのように古くから都民に親しまれている事業だけでなく、子供向けの体験事業やサラダ音楽祭のような新たな事業までございます。
 都が、二〇二〇大会に向けて、より多くの都民が文化芸術を楽しめるように取り組んでいることは評価できます。これらを二〇二〇年以降も継続し、東京に文化が根づきレガシーとなるよう、ぜひ今後も取り組んでいってもらいたいことを要望して終わります。

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