2019-09-12 令和元年文教委員会 本文


48◯のがみ委員 都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例等の一部改正について質疑をさせていただきます。
 初めに、今、学校の教育現場が抱えているさまざまな課題がございまして、多くの方たちが私たち議員のところを訪れて、こういうところを直してほしいとか、いろんなことをおっしゃられます。
 一つは、やはり働き方改革とかいわれておりますけれども、子供と向き合う時間がどうしてもとれない、少ないということがいえると思います。いかに一人一人の子供の心の琴線に触れた指導ができるか、これは大きな課題ではないかなと思っております。
 それから、教材研究を深く行う時間もとれないと。やはり教師は授業で勝負をするという言葉があるように、いかにクラス全員の子供たちに、わかりやすく丁寧に、勉強意欲が高まるように教えていくか、これが大事なことではないかと思っております。
 それから、何か苦情があったときに、親とのクレーム対応ですごく時間をとられてしまい、これでもうかなり切羽詰まったような状況になるということとか、それから、学校行事が多過ぎて、なかなか教師が疲弊をしてしまう。
 例えば、小学校でいえば、運動会、今度の九月二十八日にありますけれども、十七校で行われます。しかも、運動会の準備をする時間とかなかなかとれないんですね。ですから、本当に少ない時間でいかに見ばえのいい運動会にするかというところをすごく工夫して先生方がやっているというところもあります。
 それから、校長、教頭、副校長先生からは、産休、育休の先生の代替教諭がなかなか見つからない。すごく探しても見つからないので、副校長先生が授業をやっているとか、また、校長先生みずからが授業をやっているところもあります。
 ですから、そういうこととか、教師の精神疾患、これは五百人をなかなか、それも少なくならない。年々増加しているというさまざまな課題がある中で、やはりメンター的な教師が職場の中にいるとすごく救われるんですね。メンターの教師というのは、正規の教員ではなくてもいいんです。誰でもいいんです。要するに、いろんな方のさまざまな悩みを聞いてくださる。その人がいるだけで学校全体が温かくなって、優しくなって、そして、あすへの希望というんですかね、また一生懸命働いていこうという糧になる、そういう先生が必要ではないかと思っております。
 私も現場で働いておりましたときに、この人が正規とか、この人が非正規とか、そういうことは余り現場では関係なく、意識しないで、みんなで一緒になって、チーム学校的な要素で教育現場に当たっておりました。
 立場を超えていろいろな仕事をしているわけですけれども、学校の現場にはいろいろな職種の方もいらっしゃいますので、ちょっと改めてもう一回、常勤の先生以外にさまざまな任用形態の教員がいるわけですけれども、具体的にどのような教員がいるか、もう一回丁寧に、ちょっと皆様にわかるようにお知らせください。

49◯黒田人事企画担当部長 現在、都の公立学校では、定年前の常勤の教員のほかに、定年退職者等をフルタイム勤務または短時間勤務といたしまして採用する再任用教員、妊娠出産休暇や育児休業を取得する教員の代替として、あるいは年度途中の病気休職や退職などで欠員が生じた場合に任用する臨時的任用の教員、非常勤の時間講師や日勤講師などが児童生徒に対する教科の指導等に当たっております。

50◯のがみ委員 今の答弁で、再任用教員とか、臨時的任用教員とか、講師とか、さまざまな教員が働いていることがよくわかったと思います。
 会計年度任用職員制度、地方公務員法や地方自治法の改正により、来年、令和二年四月一日から施行される制度となっておりますけれども、先ほどの答弁の中で、非常勤の時間講師や日勤講師は、令和二年四月一日以降は会計年度任用職員という身分になるわけでございます。
 今までの地方公務員法における非常勤の時間講師や日勤講師は共通事項が定められているわけですけれども、時間講師についての今回の条例改正はどういった趣旨で行うものか、また、改正の内容はどのようなものかについて、具体的にお知らせください。

51◯黒田人事企画担当部長 今回の条例改正の趣旨は、地方公務員法等の改正を受け、現在は特別職の非常勤職員である時間講師を、来年度より会計年度任用職員へ切りかえることから、時間講師の勤務条件を整備することであります。
 改正内容といたしましては、まず、基本給に当たる第一種報酬の時間額に係る経験年数の区分を拡大するとともに、期末手当を支給いたします。
 次に、夏季休暇、介護休暇、育児休業などの休暇、休業制度の取得を可能とするとともに、職務専念義務の免除についても付与いたします。
 また、週当たり十二時間以上の授業を担当する等の条件を満たす準常勤講師のみに支給してきた付加報酬を廃止するとともに、妊娠出産休暇及び病気休暇は、本則では無給といたしますが、円滑な移行を図るために経過措置を設けます。
 さらに、職務内容として、教科の授業及び研修のほかに、授業の実施に付随する業務を追加いたします。
 なお、第一種報酬の時間額に係る経験年数の区分の拡大につきましては、本条例案が可決された場合に教育委員会規則を改正し、規定する予定でございます。

52◯のがみ委員 今までは準常勤講師のみに支給されてきた付加報酬をもうやめるということですね。廃止をすると。そして、妊娠出産休暇及び病気休暇は、本則では無給とすると。円滑な移行を図るために経過措置を設けるとの内容でございました。
 経過措置を設けるということですけれども、これはどういった内容かについてお知らせください。

53◯黒田人事企画担当部長 経過措置といたしましては、今年度末に準常勤講師の認定を受けている時間講師が、令和二年度から令和四年度までの三年間に限り、引き続き改正前と同様の条件で任用された場合には、第一種報酬について、本則とは異なる時間額を適用するとともに、妊娠出産休暇及び病気休暇を有給といたします。
 なお、第一種報酬に係る経過措置につきましては、本条例案が可決された場合に教育委員会規則を改正し、規定する予定であります。

54◯のがみ委員 三年間に限り今までどおりの経過措置を行うということでございました。この三年間の間に、今まで自分の働いていた講師、もう一回試験を受け直すとか、いろいろなこれからの自分の人生を変える働き方もできるのではないかと思っております。
 あと一つ、ちょっと現場の声で困っている話ということで、教員免許の更新については、現在は六十五歳が修了確認時期ですね。いわゆる旧免許保持者の更新時期となっていますので、それで、そういう教師が多いと聞いております。最新の知識、技能を持っているとしても、更新講習受講の免除を得られるには、講習受講期間中に校長、副校長、主幹であることが必要だったわけです。ですから、現在、校長、副校長、主幹等を経験し、六十歳で定年を迎えた教師は、定年前が管理職だったということで、免許更新受講を免れていたわけです。
 ところが、定年後に一般教諭としてもう一回現場で働きたいという場合に、六十五歳以降も働こうとすると、六十五歳の修了確認の際に免許更新講習を受講しなければならないんです。だから、校長、教頭、主幹とかでそのままずっとやればいいんですが、六十五歳からそういったものが切れますので、またさらに一般教諭で働きたいときには、三十時間の免許講習を受けなければならない。価格は大体三万円ぐらいなんですけれども、一時間千円ということで、そういったことを受けなければいけないということがあります。
 それと、もう一つは、元気で意欲があって、子供が大好きでという、もう一度教育現場で頑張りたいという先生方も大変多く私も知っております。その人たちが七十歳まで、七十歳過ぎても働きたいということもございます。
 この点については、実は、会計年度任用職員制度が導入されると年齢制限がなくなり、意欲、健康等があればそれ以降も働けるようになるのでございますけれども、こうした情報が現場になかなか行き届いていないようでございますので、今回、条例改正の対象である時間講師も含めて、会計年度任用職員を任用するに当たって、教職経験の豊かな退職教員のより一層の活用に向けたPRが重要であると感じておりますけれども、いかがでしょうか。

55◯黒田人事企画担当部長 今後も教育の質を維持向上していくためには、ベテラン教員の有する豊富な経験、知識やノウハウを積極的に活用する必要がございます。
 都教育委員会は、今後、退職を迎える教員等を対象に、本年八月に三日間、延べ九回にわたって、定年退職後の多様な働き方に関する説明会を初めて開催し、退職後の学校現場における具体的な働き方や会計年度任用職員制度等について周知を図ってまいりました。説明会には多数の参加者があり、関心の高さがうかがえたところでございます。
 さらに、今後は、教員免許更新に関する情報を含めて、退職後の多様な働き方の魅力ややりがいをPRするためのパンフレットを、年度末、五十八歳以上六十五歳までの教員に向けて約二万部、新たに配布する予定でございます。
 こうした取り組みを通じ、教育に熱意のある教員が退職後も学校現場で長く働き続ける意欲の醸成に引き続き取り組んでまいります。

56◯のがみ委員 最後です。退職後、多様な働き方の魅力ややりがいをPRするためのパンフレットを配布する。これは大変重要なことではないかと思っております。
 やる気、根気、そして意欲がある、ちょっと高齢ではありますけれども、そういう元気な先生方にぜひ教育現場に入っていただいて、今、本当に先生が足りなくて現場が困っておりますので、少しでもお役に立てればいいのかなというふうに思っております。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。

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