「緑の東京」実現へ加速/都が10年プロジェクト・基本方針を策定/10年度末までに街路樹20万本、公園180ヘクタールなど整備/グリーンロードネットワーク創出へ

8月12日


 東京都は今年6月、「緑の東京10年プロジェクト・基本方針」を策定し、ヒートアイランド対策など環境政策を推進している。都議会公明党(中島義雄幹事長)は7月31日、その一貫として東京湾の埋め立て地に整備が進んでいる公園「海の森」を視察した。これには、友利春久幹事長代行のほか、小磯善彦副幹事長、野上純子、谷村孝彦の両副政調会長、東野秀平、吉倉正美、上野和彦、高倉良生、中山信行、大松成、伊藤興一、松葉多美子の各議員らが参加した。
 『整備進む「海の森」/都心に“緑の風”送る起点』
 「緑の東京~基本方針」は、都が昨年末に策定した構想「10年後の東京」で掲げた環境政策を実現するため、今後の取り組みをより明確にしたもので、都議会公明党が推進している緑化対策をさらに加速させるもの。
 「10年後の東京」では、第一に「水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させる」との項目が掲げられている。
 具体的には、東京都を大きく囲んでいる多摩川、荒川と、その内側を流れる神田川、隅田川、野川、玉川上水、石神井川などの水辺空間を生かしながら、公園などの緑地や幹線道路沿いの緑を充実することで、東京を水と緑で包み込もうというもの。
 また、東京湾の中央防波堤内側埋め立て地(処分場)に「海の森」を新たに整備するとともに、晴海ふ頭、皇居、明治神宮外苑、代々木公園など、合計約700ヘクタールの大規模緑地を、幹線道路の街路樹で結ぶ「グリーンロード・ネットワーク」を形成し、都心部を吹き抜ける“風の道”をつくり出すとしている。
 さらに、この構想では「新たに1000ヘクタールの緑を生み出す」として、建物の屋上や壁面、駐車場などの緑化、校庭の芝生化、都市公園の整備なども進める。
 これと連動する「緑の東京~基本方針」は、2005年度末時点で48万本だった街路樹を、10年度末までに約20万本増やして70万本程度まで整備、15年度末までには100万本とする方針を打ち出している。また、緑の拠点となる都市公園や海上公園についても、10年度末までに、新たに180ヘクタール以上整備していくことなど、より具体的な計画を示している。
 今回視察した「海の森」の面積は約88ヘクタールで日比谷公園の約5・5倍。スダジイ、タブノキ、エノキなどの苗木を48万本植栽する予定で、海から都心へ向かう風の入り口に位置することから、“緑の風”を都心に送り込む起点となる。
 ただ、「海の森」は埋め立て地のため、地盤は1230万トンのごみなどからなっている。そのため都内の公園で剪定した枝葉による堆肥や、浄水場発生土、下水汚泥の熱処理加工品などから“森の土”をつくり、地表を覆う工夫が施されている。
 『公明党の構想(40年前に発表)が「10年後の東京」で現実に』
 「当時の夢が、まさに現実になろうとしております」――。今年6月、都議会定例会の代表質問で公明党の谷村都議は、40年前(1967年)に将来を見据えて発表した公明党のビジョン「緑の森と噴水のなかにそびえる高層都市・大東京」が、「10年後の東京」という形で、実現に向けて前進していることを強調した。このビジョンには、「都民に健康と憩いを与える森林公園」との項目が立てられ、都心部における大きな森林公園の整備や街路樹の充実なども提唱されている。
 視察を終え、都議らは「40年前にこのビジョンを発表した時は、公害問題や住宅不足、交通渋滞などが深刻で、現実離れしたユートピア構想のように受け止められた。それが今、現実になってきている」と強調。さらに、「緑の充実のほかにも、このビジョンは、モノレールや高速道路が縦横に走る立体交通網の整備を提唱するなど、多岐にわたって高い先見性がある。今後も、このビジョンのさらなる実現へ、全力で取り組んでいきたい」と語っていた。

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