●5月1日
東京都と墨田区は30日、東京スカイツリータウン(同区)で「大規模テロ災害対処訓練」を行い、区民ら約1900人が参加し、テロ対策の強化を推進する都議会公明党の長橋桂一幹事長代行らが視察した。
今回の訓練は、地上350メートルの「展望デッキ」で有毒物質(サリン)が散布され、多数の負傷者が発生するとともに、地上では爆発物が発見されたことを想定したもの。
展望デッキでは、来場者の避難や、負傷者の救助を訓練。「スカイアリーナ」(4階の広場)では、避難者の除染や、負傷者の救命処置を実践した。
一方、地上の「ソラマチひろば」では、不審者を取り押さえ、爆発物を処理。また、近くの区立文花公園や区立業平小学校への避難なども体験した。
スカイツリータウンには、年間2500万人(初年度は3200万人)に及ぶ来場者が見込まれている。
視察を終え、長橋幹事長代行は「新しい東京の名所となり、テロの標的になる可能性は否定できない。今回、警察をはじめ消防、東京DMAT(災害医療派遣チーム)、自衛隊などの迅速な連携が確認できた意義は大きい。今後も一層の体制強化に取り組んでいく」と述べた。