伝統工芸の魅力を発信/「東京手仕事」プロジェクトの展示会開く

6月23日


 東京都は2015年度から、伝統工芸品の魅力を伝え、新しい価値を創出する「東京手仕事」プロジェクトを実施している。その成果を披露する初の展示会「東京手仕事展」がこのほど、港区の伊藤忠青山アートスクエアで開催された。同プロジェクトを提案し、強力に推進してきた都議会公明党(長橋桂一幹事長)のメンバーが同展を視察した。

 『職人とデザイナーがコラボ』

 『商品開発や販路開拓を都が支援』

 「10年続けたら一人前。私は45年、染め続けてきました」と語るのは、伝統工芸「東京染小紋」の職人、浅野匠進さん。緻密に彫られた薄い型紙を、布地の上に置き、色糊で染めていく。力加減や糊の乗せ具合に、職人の技が出る。一つとして同じ作品が無いところにも手仕事の魅力がある。

 同展で飾られていた「四季の日傘」は、布の両面に別の色を染められる東京染小紋の技術を生かし、若手デザイナーがアレンジしたもの。伝統の技術と若手のコラボレーションで生まれた作品に、多くの来場者が魅了されていた。

 伝統工芸品は、地域で受け継がれてきた伝統的な技法で作られ、40品目が「東京都指定伝統工芸品」に選ばれている。現在、約2000人が製作に従事しているという。

 「東京手仕事」プロジェクトで都は、職人とデザイナーが共同で行う新商品開発や国内外への販路開拓などを後押ししている。今後は、国内の展示会に加え、フランスやドイツといった海外の展示会への出展支援なども進める。都の担当者は、2020年東京五輪・パラリンピックに向け「“東京手仕事ブランド”が広く浸透し、伝統産業の魅力が多くの人に伝われば」と展望していた。

 『都議会公明党が提案、強力に推進』

 都議会公明党は、地場産業振興の観点から、世界に誇るべき東京の伝統工芸品の保存や産業の発展・普及を一貫して推進してきた。

 14年11月の都議会経済・港湾委員会では、職人やデザイナーなどが共同で取り組む製品開発を支援するプロジェクトや、東京版の伝統工芸品展の実施を提案。これに対し、都側は「職人とデザイナーとの連携による新たな製品作りなど、伝統工芸品産業の活性化につながる支援のあり方を検討する」と答えた。

 15年2月の都議会定例会でも公明党は、伝統を守りつつ、今の生活スタイルに合わせた要素を取り入れることで、魅力ある商品を作り出せると強調。新たな商品開発支援やPRについて都の対応をただした。都側は「15年度から商品開発プロジェクトに着手する」と答弁。さらに「プロジェクトの2年目に、その成果を広く披露するイベントを開催する」として、PRや販路開拓に取り組む方針を示していた。

 視察を終えた木内良明議員は、「職人をめざす若者にも夢を与えるもの」として、今後の展開に期待を寄せた。

(16年6月23日 公明新聞より)

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