2017.12.12 : 平成29年経済・港湾委員会 本文

○のがみ委員 私も同じく、東京都立産業貿易センター浜松町館について質疑をさせていただきます。
この東京都立産業貿易センター浜松町館は、JR浜松町駅、そして「ゆりかもめ」の竹芝駅の本当にアクセスのよい場所にありました。今ちょっと工事で使っておりませんけれども、アクセスに恵まれた場所に立地をしておりまして、手ごろな展示スペースを備えた施設として活用されてきたということがいえると思います。
例えば、大型の建設資材や設備に関する展示場、あるいは洋菓子屋さんの作品展等も利用されたり、あるいは中小企業がさまざまな製品を開発をして新製品を発表したり、新たな取引先を獲得するための場所として利用されてきたということでございました。
しかし、こうした展示会の主催者は、特に協同組合などの団体が大変に多いということで、利用料金を捻出するのが非常に大変であるということもお聞きしております。決して簡単なことではないと思います。特に、これまで、旧浜松町館を利用していた展示会の主催者の皆様にとりましては、新しい浜松町館の展示室の利用料金がどう変わるのか、今後の展示会の運営にも大きくかかわってくると思います。
今回の条例改正案では、産業貿易センターにおける利用料金の規定が設けられて、実際の利用料金はこの範囲内で定められているというふうに伺っておりますけれども、私からは、この利用料金について、詳しく確認をしていきたいと思います。
初めに、今回の改正案で出されている浜松町館の展示室における利用料金は、先ほどの質疑にもありましたけれども、民間の類似施設と比べれば、安価な料金であるとのことでございます。
それでは、休館前の浜松町館における展示室の利用料金と比較すると、どうなるのかお伺いいたします。

○坂本商工部長 平成二十七年まで運営をしてございました浜松町館では、最も広い展示室は一千六百七十九平方メートルでございまして、こちらを八時間利用した場合の料金は、条例で定める上限の三十五万一千三百円となっておりました。
新しい施設では、約一千六百平方メートルの展示室を十二時間利用すると条例で定める料金は、最高で五十八万八千円としているところでございます。
これらの金額を一平方メートル当たりで一時間利用した金額に引き直しますと、以前の浜松町館は二十六・二円となりまして、新しい施設は三十・六円となってございます。

○のがみ委員 つまり、一平方メートル当たりでは四・四円高くなるということでございます。
前の浜松町館とは、整備の時期や施設の内容も異なるし、この間に物価変動などもあったこと、また、民間の類似施設と比べても十分に低廉であることなどを考えれば、ただいまご答弁いただいた一平方メートル当たりの利用料金が上がることが、直ちに問題であるという指摘は、短絡的で避けなければならないと考えます。
しかし、利用料金を上げる以上は、使う方々が納得できることが重要であります。そのためには、料金の算定方法が適切であること、そして、利用料金が上がることに納得できるだけの機能向上などを利用者が感じられることが不可欠であります。
そこでまず、今回の浜松町館における利用料金の算定方法について伺います。

○坂本商工部長 新しい浜松町館の展示室の上限の料金につきましては、以前と同様に受益者負担の考え方に立ちまして、施設の維持と管理に必要な費用のほか、建物や設備の減価償却費を含めまして原価計算を行い、これに見合う水準となるように定めているところでございます。
施設の維持等の費用につきましては、人件費や光熱水費のほか、建物の警備委託などの経費を原価に含めてございます。
また、減価償却費、こちらの中には、建物の工事経費などに相当する分やエスカレーターなどの設備の導入費等を含めているところでございます。

○のがみ委員 貸し出すために必要な原価をもとに利用料金を算定していることはわかりました。この原価は展示室の運営にかかるコストでありますから、実際に使われる方に負担していただくというのは、やむを得ないのかなと思います。
もちろん、今回の利用料金の設定が公正に算出されたものでも、利用者負担がふえることには変わりありません。やはり、これまで浜松町館を利用してきた中小企業の皆様が利用料金の増額に見合う価値を感ずることができて初めて、納得できるものだと考えます。
こうした観点から、新たな浜松町館では、借りる方々が納得できる機能が向上するのか、その詳細についてお伺いいたします。

○坂本商工部長 新しい浜松町館の整備に当たりましては、以前の施設において展示会の主催者を対象にしたアンケートの内容や、展示会を主催する中小企業の団体等との意見交換会での要望を、できる限り反映しているところでございます。
具体的には、展示会の出展レイアウトを取り決めやすくするため、会場はシンプルな長方形のスペースを各階に設けることといたしました。
そのため、新たな浜松町館では約一千六百平方メートルの展示室を二階から五階に同じ形状で設け、会場内の柱も減らし見通しのきく広い面積の確保を図ったところでございます。
また、出展者のブースを大型で目立つものとするため、天井を以前の三メートルから五メートルとするほか、重量のある機械類などの展示を可能とするため床の強度は約二倍に高めてございます。
会議室でございますが、広さが二百五十七平方メートルや百八十二平方メートルのほか八十三平方メートルの三種類を設けまして、こちらを間仕切りを利用してそれぞれを半分のスペースで利用のできる仕組みとするほか、各階の展示室に隣接して二つずつ控室をつくりまして、以前よりも打ち合わせや商談を行いやすい環境を整えてございます。
また、展示会の出展者の作業を効率化するため、中型のトラックで機材の搬入や搬出ができる駐車スペースをふやす工夫も行っております。

○のがみ委員 利用者にとっては、これまでの浜松町館と比べて、例えば天井が二メートルも高くなって、より大きな製品や作品を展示できたり、また、控室も近くにあって非常に便利だということとか、あと、駐車スペースができているので、搬出とか搬入に非常に便利で、開催準備や片づけの作業が行いやすいことなど、とても魅力的で充実した施設となるとのことでございました。
浜松町館は、中小企業の販路開拓に役立つ重要な施設であります。今後とも、常に利用者である中小企業に寄り添って、その視点から施設の整備を進めていただくよう要望して、私の質問を終わります。
以上でございます。

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