2016.11.25 : 平成28年文教委員会 オリンピック・パラリンピック準備局関係

野上委員 東京都の教育施策大綱について質問させていただきます。
全ての子供が学び、成長し続けられる教育の実現という観点で、大事な視点が盛り込まれていると感じております。
今、パーセントは少し少なくなってまいりましたけれども、いまだに六人に一人の子供が貧困世帯にあるという現状の中で、家庭の教育力によって子供の学力が左右されることがあってはならない、これが原則でございます。
大変昔のことでございますが、私の時代は、大学での一カ月の授業料が千円、入学金が四千円の時代でございました。ですから、勉強する意欲があれば一生懸命勉強して学べる、そういう時代だったわけでございます。
しかし、今は大変厳しい状況の中に子供たちがあるということと、授業料も非常に高くなってきた、なかなか勉強意欲と学力だけでは学び続けることができないような時代に入ってきたのではないかと思っております。
もう一つ、東京都の子供たちの学力が、他府県に比べて下層の部分の子供たちの膨らみがあるということで、そこも是正していかなければいけないのではないかと思っております。
もう一つの視点といたしましては、シビレエイの原理というのがあるんですけれども、シビレエイは、自分がびりびりにしびれているから触れた者がしびれるということで、要するに教師がどれぐらい子供に情熱を傾けてしびれているのか、それによって子供への影響が大きいわけでございます。
好きな教師の教科は、子供たちは勉強するし伸びていく。逆に、教師が嫌いだとその教科も嫌いになって勉強しなくなるという傾向もございます。本当にそういう意味で教師の資質とか能力が物すごく大事なわけでございます。
だけれども、今、一人の教師が全てを担う時代ではなくなってまいりました。やはり専門的な力のある教師ともども子供たちを一緒になって伸ばしていく、そういう時代に入ってきたのではないかと思っております。
私たち都議会公明党は、私立学校に通う生徒のいる家庭の経済的負担を軽減するために、特別奨学金の増額を小池知事に要請いたしました。これは私立学校でございます。私立学校の場合は、私立が六、都立が四で、授業料も都立が十一万、私立が四十四万と四倍ぐらいの傾向であるので、九百十万円ぐらいの所得がある家庭においては私立学校も無料になるのではないかということで提案させていただいたところでございます。
家庭の経済状況に左右されることなく、多くの子供たちが安心して教育を受けられるための政策提言、小池知事がこの大綱の中に給付型奨学金の創設を盛り込んだことを高く評価しているわけでございます。
前回、去年の暮れですか、舛添知事のときにも、教育大綱が発表されました。今回、新しく小池知事になられて教育大綱が発表されました。この変更点について最初にお伺いいたします。



◯安部教育政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 前回の大綱は、平成二十六年十二月に策定されました長期ビジョンに掲げる施策を踏まえ、七つの重点事項で構成されておりましたが、今回は、大綱骨子に東京の将来像と子供たちの目指すべき姿が掲げられ、今後の教育施策における八つの重要事項が示されております。
今回の特徴としては、障害のある子供たちを含めた全ての子供たちが持てる力を伸ばし学び、成長し続けられる教育を一層充実させるとともに、家庭の経済状況に左右されることなく、将来の希望を抱き、学び続ける教育の仕組みを整える必要があること、さらに、新たな価値を生み出す創造的、論理的思考力や、科学技術立国日本を支える科学的探求力を育成し、日本を支えるイノベーションを生み出す人材を育成していくこと、そして、そうした教育を支えるための教師の資質、能力の向上や学校組織を強化していく方針が位置づけられたことなどがございます。



野上委員 今、マスコミ等で取り上げられている教師の課題といたしましては、非常に多忙であると。多忙感。また、多忙であるがゆえではないと思いますけれども、副校長のなり手不足。だから今度の四月にどれぐらいの人員が確保できるかという、今一生懸命人事の方はやってくださっていると思いますけれども、大変な状況になっているということで、そうした子供たちの学びを支える教師力、学校力の強化という点では非常にいいものがあると思います。
それから、もう一つは、学習指導要領の中でアクティブラーニング、これも何回も取り上げさせていただきましたけれども、子供たちがみずから考え、判断するという思考力、判断力、表現力を育むことが今後一層求められると思っております。
こうした国の教育改革の動向も踏まえれば、子供たちに必要となる資質、能力を育むためには、教師の資質の向上と学校指導体制の充実が必須だと考えております。
チーム学校の検討も提案させていただいてきたところでございますけれども、一人の教師に全て責任を負わせるという時代ではなく、学校全体がチームになって、いじめとか不登校とか中途退学とか、いろいろ苦しめられている子供たちに対する対応をみんなで向けていくことが大事だと思っております。
最後になりますけれども、今回、大綱につきましては、パブリックコメントを参考にしながら大綱の骨子をまとめるとのことでありますけれども、仄聞するところによりますと、今回の文教委員会の意見というのは教育大綱に反映されにくいということを聞いておりまして、今、二元代表制で知事と議会が切磋琢磨しながら、よりよい内容にしていくことが大事だと思っているところでございますので、ぜひここの意見を教育庁の皆様から伝えていただきたいことを強く要望いたしまして、終わります。
以上です。

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