平成13年文教委員会(2001年10月16日)教育相談研修会について等

平成13年文教委員会(2001年10月16日)


◯野上委員

 三点にわたり質問させていただきたいと思っております。心の東京革命が叫ばれて、今、東京発教育改革ということで発信をしているわけでございますけれども、私も今回資料請求をさせていただきました。一六、一七ページですか、都内公立学校教員の懲戒処分及び諭旨免職の状況(過去十年間)ということで、資料ありがとうございました。
 これを見ますと、一部の心もとない教員の存在が、まじめに一生懸命頑張っている、取り組んでいる教師全体のイメージも結構ダウンをさせている、そういうような意識を私はしております。教師というのは授業で勝負をするといわれておりますけれども、わからない子どもをつくらない、授業が楽しい、よくわかる、そして知識、技能をしっかりと身につけて満足をして家に帰っていく、そういう子どもたちをつくっていきたい、これは教師の本音であります。私も二十五年間教職に携わっておりましたので、その現場の様子がよくわかるわけなんですけれども、その中で質問させていただきますが、先ほどの山本委員ともちょっと問題が重なるんですけれども、教員のライフステージに応じた研修体系ですが、先ほどもおっしゃいましたけれども、もっと詳しくその研修体系がどうなっているのかお伺いしたいと思っております。

◯斎藤指導部長

 まず、在職五年以上九年未満の教員を対象にしまして、児童生徒理解を目的とした現職研修Iがございます。それから、在職十年以上十四年未満の教員を対象にしました、校務運営を担う資質能力の向上を目的としました現職研修IIがございます。これに加えまして、本年度から在職二十年に達した教員を対象に、教職経験者としての専門性の向上と教育改革を進めるための資質能力の向上を目的としました現職研修III、それからさらに、生活指導主任などの必置主任を対象としました都立学校主任研修を研修体系に新たに位置づけまして、ライフステージに応じた研修を行っているところでございます。

◯野上委員

 ありがとうございました。ライフステージに応じた研修が教師の人間性を豊かにして教育技術も向上していくという、そのことを私は大変願うものであります。また、都教委といたしまして、学校の授業の充実に向けてどのように学校を支援していただいているのか、それをお伺いしたいと思っております。

◯斎藤指導部長

 これまで各学校が基礎、基本の確実な定着を図り、学ぶことを楽しみにする子どもたちを育てていくために、授業改善に役立つ指導資料の作成あるいは配布を行ってまいりました。平成十一年度から総合的な学習の時間の新設に向けましてやはり指導資料を作成し、配布してまいりました。さらに、「東京の教育21」研究開発委員会におきましては、新学習指導要領の趣旨を生かした授業となるよう、年間指導計画の作成、指導方法の改善、評価に関する指導資料を作成し、各学校に配布してまいりました。本年度はこれに加えまして、少人数学習指導資料を作成しまして、今後配布する予定でございます。また、指導主事による学校訪問を通しまして、授業に即して学習指導改善のポイントを指導助言してきたところでもございます。
 今後とも、各学校が抱える課題の解決につながる資料の作成あるいは指導助言に努めてまいりたいと思います。

◯野上委員

 ありがとうございました。教育現場にいますと、いろいろな資料が次から次へと送られてまいります。それをしっかりよく読んで自分の授業改善に生かせる先生と、何となくそこら辺に積んでどんどん積み重なっていく、あるいはごみ箱にぱっと捨てられるとか、そういうようなのが現実にはあるわけなんですけれども、かなり現場的には温度差があるということなんです。私は、みずから自分の意思で授業改善に意欲的に取り組んでいく、そういう教員を育てていかなければいけないと思うのですけれども、それについてお伺いしたいと思います。

◯斎藤指導部長

 みずから意欲的に取り組む教員を対象としました研修でございますが、キャリアアップ研修I、II、IIIをまず設定しまして、各教科、教育課題に関するさまざまな専門的研修を設定しております。一年間共同研究を行う教育研究員、これは学校を離れ研修センター等で研究を進める教員研究生の制度とあわせてございます。それから、東京都の教育課題の解決に向けて研究を進める、先ほど申し上げました「東京の教育21」研究開発委員会等がございます。このほか、学校教育に関する専門職としての資質向上を図ろうとする教員を新教育大学、大学院等へ派遣しております。今後とも、意欲あふれる教員がさらに自己の資質、能力を高めることができるよう努めてまいります。

◯野上委員

 自分のことをいって恐縮なんですけれども、私も一年間教育研究を受けまして、この一年間非常に自分の教育技術を向上することに役立ったなというふうに思っております。よい授業をする、子どもたちにわかる授業をするためには、子どもの心を的確につかんでおかなければいけないと思います。その子どもの心の状況に応じた指導、そういったものが必要なのではないかと思っております。そのためには、私は、地味なんですけれども、教育相談研修会、これが大変効果的であるというふうに自分自身感じております。
 そこでお伺いしたいんですけれども、教育相談研修会の受講者数、これは平成十二年度──十三年度はまだ途中なので、わかりましたら教えていただければと思います。

◯斎藤指導部長

 平成十二年度の実績でございますが、公立幼稚園、小学校、中学校、都立学校の教員五百五十五名がこの相談研修を受講しております。また、今年度は、予定も含めますが、現時点で千四百名の教員が教育相談研修会を受講しております。

◯野上委員

 この五百五十五名、そして今年度千四百名という教育相談研修会の受講者数なんですけれども、今までに全体でどれぐらい教育相談の研修会を受けられたのか、そしてまた、それをさらにどう充実させていこうと思っていらっしゃるのか、ちょっとお伺いしたいなと思っております。

◯斎藤指導部長

 累計数を今ちょっと計算しておりますので、年度ごとに申し上げられますけれども、ちょっと時間をいただきたいと思います。それから、どのように充実させてきたのかということについて先にまずお答え申し上げます。
 都教育委員会では、今年度からライフステージに応じまして自己の課題を設定し、選択できる参加型のキャリアアップ研修を立ち上げたところでございますが、その中に教育相談研修を位置づけまして実施しております。そうした結果、今後、より多くの教員がこの研修を受けやすくなるというような位置づけをしてございまして、数もふえてきているところでございます。
 大変失礼いたしました。平成四年度以降の受講者累計数字、平成十三年度の予定まで含めますが、三千八百二十七名でございます。

◯野上委員

 それでは、カウンセリングマインドを一人一人の教員がしっかりと応用しながら、子どもたちの心を豊かに育てていく、子どもたちとの対応の仕方を変えていくということが非常に大事ではないかと私は思っております。また、心を育てるといいますと、道徳だけではないんですけれども、道徳の授業も大変大事な一つの要素になると思っております。
 それで、道徳の授業の充実についてお伺いしたいと思いますが、今、道徳の授業の地区公開講座を熱心に行っております。さっき山本委員も参観されたとおっしゃっておりますけれども、この実施校はどう拡大されてきたのかをお伺いしたいと思っております。

◯斎藤指導部長

 道徳授業地区公開講座につきましては、平成十年度より開始されまして、初年度は二十九校、翌十一年度は百七校、十二年度は六百五十五校で実施されておりまして、本年度は八百二十八校で実施または実施予定でございます。残りの未実施校は現在四百八校でございます。

◯野上委員

 このようにどんどん実施校がふえてくるということは非常にすばらしいことだなと思っております。また、現場的にも、私が教頭をしていたときにも、自分が道徳の授業をするということで教員が本当に夜遅くまで熱心に教材研究をしておりました。私はこういう、人に授業を公開するということがどれだけ教員のやる気を促してくるかということを身にしみて感じた次第なんですけれども、今後、道徳の授業地区公開講座をどのように推進されていくのかということをお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

◯斎藤指導部長

 心の東京革命推進事業の一環としまして、都内公立小中学校において道徳授業地区公開講座を推進してまいりましたが、平成十四年度以降は都内すべての公立小中学校で実施することを通じまして、子どもたちに道徳的実践力を育成する指導を充実するなど、学校、家庭、地域社会が一体となった心の教育を推進してまいります。

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