平成15年文教委員会(2003年12月1日)水元高校の統廃合について等

平成15年文教委員会(2003年12月1日)


◯野上委員

 同じく都立水元高校の統廃合改編計画の見直し等に関する請願について質疑をさせていただきます。
 きのうの朝早く速達で、水元高校を守る会の会長さんの小松経子さんという方からお手紙をいただきました。多分、他の文教委員の方々にも送られてきていることと思います。
 その内容は二点ありまして、葛飾区を含めた東部地域の子どもの数が減ってはいない、これからふえてくるであろうと。先ほど樺山委員さんからのお話もありましたけれども、地元金町地域の三菱製紙工場跡地に大規模な集合住宅ができる予定であり、人口増に対して配慮があるのかどうか、これが一点でした。
 もう一点は、この新しい総合学科高校では、水元高校のように類型制を踏襲すると聞いているけれども、間口を広げるだけできめ細かい教育が果たしてできるのかどうか、そういう懸念を抱いているという内容、これが二点目でございました。
 第一点目に関しましては、都立高校改革にのっとり、適正規模、適正配置の観点から、水元高校だけでなく、東京都全体を通して考えていかなければならないのかなというふうに考えております。東京都も、学区制を撤廃したことによって、東京都のどの地域でも受検を希望できるシステムをつくったということは、生徒にとっては大変よかったのではないかと思っております。
 それから、第二点目に関しては、確かに水元高校の先生方は、一人一人の能力に応じた、理解しやすい、本当に丁寧な指導がなされている、すばらしい教育を行っているということを理解しております。そのノウハウが総合学科高校で生かされるような仕組みづくりをすることが大事なのではないかと思います。
 そこでお聞きしたいと思います。本所工業と水元高校を統合して葛飾地区総合学科高校を設置する計画に対して、本請願のように大変多くの反対の声もありますが、一方、新しい高校への期待の声も上がっているのも事実でございます。地元の人々の中には、新しい高校の開校を待ち望んでいるという賛成の声も聞いております。特に、地元に住んでいる、金町、水元に住んでいる高校生が水元高校に通っている数が少ないと。ほかの地域から電車で通学している生徒が多いわけなんですけれども、平成十九年度の開校予定と伺っております総合学科高校の開設の進捗状況はどうなっていますでしょうか。

◯山川都立高校改革推進担当部長

 進捗状況のお尋ねでございますが、葛飾地区総合学科高校の基本計画につきましては、先ほども申し上げましたように、水元高校の校長先生、本所工業の校長先生及び両校の教職員など学校関係者の参画も得て、平成十一年十二月に基本計画検討委員会を設置し、一年かけて検討を進め、平成十三年一月に報告書をまとめたところでございます。
 その基本計画に基づきまして、施設の整備について、十四年度に基本設計を行い、今年度は実施設計を進めており、十六年度から十八年度にかけて三期に分けて工事を行う予定でございます。また、平成十七年四月には開設準備室を設置し、具体的な教育課程等の準備を進めてく予定でございます。

◯野上委員

 生徒の人数も柔軟に考えていただいて、先の見通しを立てていただきますことを要望しておきます。
 といいますのは、今の江東区に豊洲小学校ができたときに、子どもの数が多くなっても対応できるように建設をしたはずだったわけであります。ところが、急激なマンション建設が進んで、とうとう小学校が新設されることになったということがございます。少子化の時代に子どもの数がふえるのは大変喜ばしいことですけれども、東京都の将来にわたる生徒の推移数の見込み違いで教室が不足することのないように、よろしくお願いしたいと思います。一たん壊してしまうと、もう一回それを新しくするということは大変難しいことだと思いますので、つぶしてしまって後悔することがないようにしていただければと思っております。
 しかし、水元高校の生徒たちに聞いてみましても、自分の母校がなくなるというのは大変寂しい気持ちがするものです。葛飾地区総合学科高校が新設されれば、水元高校、本所工業高校ともに廃校ということになります。それぞれの学校の歴史を残すメモリアルルームを設置してほしいという声も出ておりますが、その設置をお考えになっていらっしゃるのでしょうか。

◯山川都立高校改革推進担当部長

 水元高校、本所工業高校の歴史や伝統を継承するため、新たに発足する学校で、その設置の経緯を学校沿革史や学校要覧に記載するとともに、今お話のございました対象校の貴重な諸資料や記念品等を展示する資料室を学校内に設置する予定でございます。

◯野上委員

 ぜひ、今まで両校の発展に力を尽くしてこられたPTAの会長さんの写真なども丁寧に展示していただいたり、あるいは卒業生が訪ねてきたくなるような部屋にしていただければと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 それから最後に、水元高校の跡地利用についての計画はどのようになっているんでしょうか。

◯山川都立高校改革推進担当部長

 跡地利用の件につきまして、都立高校改革推進計画で生じました跡地につきましては、高校用地としての用途が終えたことによりまして、基本的には全庁的な有効活用を図る土地として財務局に引き継ぐことになります。しかしながら、教育財産として活用できる用地につきましては、関係局と協議をしながら有効活用を図っていく方針でございます。水元高校の跡地利用につきましては、今後、教育財産としての活用も含めて検討を進めてまいる所存でございます。

◯野上委員

 これからのことになると思いますけれども、ぜひ地元の方々の意見を聞いていただき、地元のためになるような教育施設を設置していただければと思います。
 例えば、地域の人に体育館なり教室を管理していただいて有効利用していく、NPO法人が経営していくとか、あるいは校庭を地域開放していくなど、使い道はいろいろあると思います。教育の目的で使わなければ、すぐに財務局の持ち物になり、建物も壊して平地にし、売ってしまって、民間のマンションが建ってしまったということのないように、地元のためになるような施設を考えていただけるようにお願いをして、質問を終わらせていただきます。

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