平成16年文教委員会(2004年5月28日)私立学校の特別奨学金について等

平成16年文教委員会(2004年5月28日)


◯野上委員

 それでは、一六第二号、私立専修学校の教育・研究条件の改善と父母負担の軽減に関する請願の一部に賛成する立場から、関連して一点お伺いさせていただきたいと思います。
 この請願の2、3、4の趣旨につきましては賛成したいと思いますが、このうちの4の育英資金貸付に関連して、私立学校に通う生徒の特別奨学金についてお伺いいたします。
 この私立高等学校特別奨学金補助の事業は、育英資金のように貸し付けではなく補助金ですから、現在の厳しい経済情勢の中では、私たち都民も非常に助かっていると思います。ことしの予算はどうなっているのでしょうか。昨年と比べてふえているのでしょうか。

◯中澤私学部長

 私立高等学校等特別奨学金補助事業の今年度予算は、二十七億九千七百万円余で、対前年度比一・九%の増となっております。

◯野上委員

 一・九%増ということで、実績はどうなっているんでしょうか。ここ数年の受給者人数の推移を教えていただきたいと思います。

◯中澤私学部長

 平成十三年度から十五年度までのこの三カ年間では、大体二万九千人台で受給者は推移をしております。十四年度から十五年度にかけては約二百四十人ほどふえている、こういう状況でございます。

◯野上委員

 こういった厳しい状況の中で、この事業は本当に大事な事業ですので、ぜひこれからも頑張っていただきたいと思います。
 そこで、もう一点、我が公明党にも時々問い合わせが来ることなんですが、この助成金については、申請受付期間が限られていて、うっかり忘れていたり知らなかったりすると、申し込めなくなってしまうと聞きました。補助対象者からの受け付けはどのように行われているでしょうか。

◯中澤私学部長

 私立高等学校等授業料軽減助成事業は、現在、財団法人東京都私学財団に移管して実施しております。毎年一回、六月中旬から七月中旬にかけまして、郵送と窓口受け付け、二つの方法で補助対象者からの申請を受け付けております。そして、八月上旬には、念のために、間に合わなかった方のために予備日を設けて受け付けを行っている、こういうことでございます。

◯野上委員

 約一カ月間の申請期間を含めて、締め切った後の半月後にも、さらに予備日まで設けていただいているということで、やむを得ないような気もしますけれども、その予備日の設定が八月ということなので、ちょっと早いような気がするのですけれども、これも何か意味があるのでしょうか。

◯中澤私学部長

 申請期間を早目に設定しておりますのは、奨学金を必要としている方に、できるだけ速やかに早目に支給されるようにするためでございます。また、年間を通じて申請を受け付けるには、常時そのための人員の配置が必要になります。相当のコストがかかるということになりますので、そうしたことを勘案して、予備日を設けながら、短期集中的に事務処理をすることによりまして、コスト削減を図りつつ、効率的に事業を実施しようということでございます。

◯野上委員

 しつこいようなんですが、うっかり忘れてしまって、資格があっても申請できないというのは、まことに残念なことです。やはり、お知らせをしっかりやるということが大事だと思うんですが、この事業の周知徹底はどのようにされているのでしょうか。

◯中澤私学部長

 授業料軽減補助制度の都民への周知方法といたしましては、まず、「広報東京都」、都提供のテレビ、ラジオ番組を通じまして、都民に直接お知らせをするとともに、報道機関への資料提供を行っております。また、各学校を通しまして、生徒の保護者全員に資料を配布する。その一方で、区市町村や福祉事務所等にパンフレットやポスターを配布させていただいております。さらに、区市町村の広報紙に掲載を依頼いたしたりする等、いろいろな方法をとっているところでございます。
 今後とも、あらゆる機会を活用して、より多くの方々に授業料軽減補助制度を知っていただけるように努めてまいります。

◯野上委員

 わかりました。しかし、それでも、恐らく漏れる人はゼロにはならないと思います。年間を通して受け付けができるといいんですけれども、人件費等、そうもいかないという理由もよくわかりますので、例えば、やむを得ない事情で申請がおくれた人には、たとえ受給期間がおくれてもいいから、予備日をもう少しおくらせることができないかとも思うのですけれども、何かいい工夫ができないものでしょうか。

◯中澤私学部長

 この事業の申請方法につきましては、これまでもより多くの対象の方々が申請できるように、その対応策を財団にお願いしてきております。お話の趣旨を踏まえまして、今年度は、従来の予備日に加えて、さらに年末近くにでも何らかの形で特別に申請を受けられるような、そういう方向で工夫をしてみたいと思っています。

◯野上委員

 年末近くにも特別に申請を受け付ける方向ということで、漏れた方も再度、再々度申請ができるということで、ありがたいのかなと思っております。私立学校が公教育に果たしている役割も大きいものがあると思います。経済状況の悪化から学業を断念することがないように、この事業を大事に推し進めていただければと切望いたしまして、質問を終わります。
 以上です。

関連記事

カテゴリー

PAGE TOP