平成17年文教委員会(2005年3月17日)フィルタリング利用拡大について等

平成17年文教委員会(2005年3月17日)


◯野上委員

 青少年の健全育成条例の改正について、質疑をさせていただきます。

 青少年健全育成条例の改正は、インターネットを初め、青少年の性のあり方や児童の養育など、重要な社会問題に対応するものです。

 その中で、インターネットは情報を効率的に入手する上で非常に便利な手段です。しかし、我が党の代表質問でも、また予算特別委員会でも申し上げましたように、有害情報があふれているなど、青少年の育成にとっては危険な面もございます。今回の改正は、インターネットの利用の状況を踏まえた適切な対応だと感じております。

 最初に、条例改正により、青少年の健全な育成の観点からインターネットにどのように対応しようとするのか、そのねらいを伺いたいと思います。

〇高島都民生活部長

 青少年は、インターネットや性の問題が生み出す危機に直面いたしております。

 改正条例につきましては、青少年がこの危機を乗り越える力を身につけることができるように、私どもの大人社会が、青少年に向き合うための基本的な考え方を定めたものでございます。

 インターネットにつきましては、青少年の健全な育成を阻害するおそれのある情報へのアクセスを防ぐ、いわゆるフィルタリングの利用の拡大を図るとともに、保護者に対する啓発などによりまして、家庭での取り組みも促しながら、青少年がインターネットを適正に利用できるよう、環境の整備を行ってまいりたいと考えております。

◯野上委員

 多分平成十四年度だったと思うのですけれども、第三回定例会の一般質問で情報教育について、その危険性、そしてその対応の仕方について質問をいたしました。

 教育庁マターになるのですけれども、学校における情報教育に関してはフィルタリングをかけるということで、ほぼ一〇〇%近いフィルタリングを学校の方でかけている。かけてないところはどうしているのかというと、教師そのものがフィルタリングであるというようなご答弁がございましたけれども、今では小学校のときから、学校だけでなく家庭でも、多分どの家庭にも一台ぐらいはパソコンがある時代ではないでしょうかね。

 すると、子どもたちは、学校においてはフィルタリングがかかっているので、そういった有害情報を入手しようと思っても入手できないような仕組みになっていますけれども、家庭においては自由にインターネットに接続できるわけですね。

 そうなってくると、結構いろいろな問題もあるかと思うのですけれども、このフィルタリングソフトの普及の状況はどうなっているのでしょうか。

〇高島都民生活部長

 フィルタリングソフトの普及の状況についての調査を、二つご紹介したいと思います。

 一つ目は、日本PTA協議会が平成十五年に実施いたしました調査によりますと、回答していただいた小中学生の保護者のうち、有害サイトへのアクセスを防ぐフィルタリングソフトを知っている方は、約三割にとどまっております。

 二つ目の調査結果としまして、これは平成十六年にインターネット事業者が調査されたものでございますが、小中学生の保護者のうち、フィルタリングを導入している家庭は約一割程度となっております。

 このような調査結果からわかります、家庭におけるフィルタリングにつきましての認知度が低いという現状がございます。

◯野上委員

 それでは、たとえ一割ぐらいの家庭がフィルタリングを導入しているとして、このフィルタリングソフトは青少年の健全な育成を阻害する情報を完全に取り除くことができるのか、また、フィルタリングはどのような機能を果たしているのか、伺いたいと思います。

 例えば我が家のテレビは、ビデオ、映画などが自由に見られるようになっているのですけれども、十八禁とか二十禁の場合は暗証番号を入れなければ、それが映らないような仕組みになっているのですね。

 だから、子どもが例えばそういうビデオを見ようと思ったら、その暗証番号を知らなければ絶対映らないので、そこでストップできるような仕組みになっているのですけれども、こういうフィルタリングの機能はどういうふうになっているのでしょうか。

〇高島都民生活部長

 フィルタリングの機能につきましてでございますけれども、フィルタリングの方法につきましては幾つかございまして、幾つかご紹介しますが、一つは、いわゆるブラックリスト方式といいますが、青少年の健全な育成を阻害するホームぺージのリストをつくりまして、そのリストのぺージは閲覧できないようにする方式がございます。

 それからもう一つキーワード方式。キーワードなどを決めておきまして、これは例えば「わいせつ」ですとか「裸」とか、そういうキーワードでございますが、これらを含む内容のぺージを閲覧できないようにする方式など、幾つかの方式がございます。

 それから、フィルタリングの機能の限界といいますか、についてのお尋ねでございますが、新しく生まれるサイトをすべてリストアップすることは難しゅうございます。また、キーワードを検索する方法につきましても、青少年の健全な育成を阻害するおそれのない情報も排除する場合もあるなど、一定の限界があるところでございます。

 しかしながら、フィルタリングにつきましては、膨大な数のホームぺージの中で健全な成長を阻害するおそれがある情報を効率的に排除する機能を果たす、効果的な手段であると認識いたしております。

◯野上委員

 今ご答弁がありましたが、フィルタリングソフトは、一部限界があるとしても効果は高いと。この普及を拡大するためには、これを提供するインターネット接続事業者が条例に沿って取り組みを行うことが必要と思われますけれども、事業者との協力をどのように確保していくのでしょうか。

〇高島都民生活部長

 フィルタリングの利用の拡大を行うために、条例では、インターネットの接続事業者が利用者にフィルタリングの利用を勧めることを求めております。これまで携帯電話会社や主な接続事業者、インターネットプロバイダーでございますが、と意見交換を行ってきたところでございます。

 今後、この条例の施行に当たりましては、事業者団体の協力を得ながら、全事業者に対し、自主的な取り組みを促す働きかけを行っていきたいと考えております。

◯野上委員

 じゃ、ぜひ自主的な取り組みを促していただきたいと思っております。

 昨年の長崎、佐世保市の小学校六年生の女の子の同級生の殺人事件がございましたけれども、その動機になったものが、インターネット上での書き込みだとされておりますけれども、インターネットの利用のルールやマナーの啓発も重要であると思いますが、この点につきましては、どのように取り組んでいかれるのでしょうか。

〇高島都民生活部長

 青少年がインターネットを適正に利用するためには、インターネットの危険性を理解するだけでなく、インターネット利用のルールとマナー、今ご指摘がございましたが、こういう情報モラルを身につけることが極めて重要であろう、こういうふうに思っております。

 このため、学校のみならず、家庭におきましても保護者がインターネット利用のルールやマナーを指導していただくことが必要であろうと考えております。

 来年度におきましては、一つは、保護者向けの啓発ガイドブックを作成する予定でございますが、この中でルールとマナーについての情報を記載する予定でおります。

 また、二つ目としまして、小学生の保護者、教員、生徒を対象といたしまして、インターネットに関する啓発セミナーを予定しておりますが、NPOや事業者の皆さんの協力を得ながら、ルールとマナーにつきまして、情報をわかりやすく伝えてまいりたいと考えております。

◯野上委員

 保護者向けの啓発ガイドブックというのは、どの程度の家庭に配布されるのですかね。

〇高島都民生活部長

 小学生向けのガイドブックというふうに考えておりまして、約十万部ほどのガイドブックを作成しまして、小学生の保護者の皆様方にこのガイドブックを見ていただけるよう、やってまいりたいと考えております。

◯野上委員

 最後なんですけれども、中にはいろいろな考え方を持った方がいらっしゃって、そんなに配慮しなくても、純粋培養な子どもを育てるよりも、いろいろな情報があふれる中で育ててもいいんじゃないかと、清濁あわせのむような教育方針を持っていらっしゃる方も、中にはおります。

 けれども、私が思うに、ある程度きちっとした判断力がつくまでは、余りにも有害な情報、影響を受けやすい、悪い情報は与えるのを避けた方がいいのではないかというふうに思っております。

 年端もいかないような子がネットにアクセスをして、大きく人生を曲げてしまったりするようなことも多いので、そこら辺はしっかりと、保護者向けの啓発ガイドブックなどを通して、各家庭にそういったルールとマナーについて情報を発信していただきたく、そのことをお願いをして、質疑を終わります。

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