平成17年文教委員会(2005年6月3日)首都大学東京の入学式について等

平成17年文教委員会(2005年6月3日)


◯野上委員

 私も首都大学東京の四月六日に行われました東京体育館での第一回入学式に出席させていただきましたが、本当に大勢の新入生、二千四百名ですか、お迎えして、知事も参加されて大変盛大に挙行されたことを本当に喜ばしく思っているもののうちの一人です。

写真:文教委員会で発言するのがみ純子 記念写真を撮っている学生たちにいろいろな感想とか聞いてみましたけれども、多くの方々が、新しい大学としての夢とか希望を持っていらっしゃいました。今までの閉ざされた大学というか、象牙の塔で自分の研究だけをやっている大学ではなく、これから、この首都大学東京が果たさなくちゃいけない思いというのは、都民のための大学ということで、自分たちが学習したことを社会のために貢献できる、そういった人材を育てていくということが大きなコンセプトだと思っておりますので、ぜひ、この首都大学東京を確実に──中期目標を制定しておりますけれども、これから法人に提示することになっておりますが、この首都大学東京が教育面のみならず、学生支援、社会的貢献、法人運営など、さまざまな取り組みと目標を持って、特に新大学では新入生や現学生の期待に十分こたえていくことが重要だと考えております。その意味で、今回、学生支援について幾つか質問してみたいと思います。
 新大学になりまして、学生支援体制がどのように変わったのでしょうか。

◯紺野参事

 学生支援についてのお尋ねでございますが、これまでの都立大学では、履修相談と学習生活支援についてはそれぞれ担当するセクションごとに分かれて学生から相談を受けていたところでございます。首都大学東京では、学生一人一人の将来へ向けてのキャリアをサポートするため、履修相談から就職相談に至るまで学生生活を総合的にサポートする目的から、学生サポートセンターを設置したところでございます。今後、学生に対する支援を基本的サービスの一つとして明確に位置づけまして、学生の相談、さまざまな申請などにワンストップで迅速に答えることができるよう、満足度の高いサービスを提供してまいります。

◯野上委員

 中期目標の中では、学生に快適な学習環境、キャンパスライフを提供するため、きめ細かな学生支援を行うということですけれども、具体的に何を行うのか、伺います。

◯紺野参事

 首都大学東京の学生支援が今までの都立の大学の学生支援と大きく異なる点としまして、就職支援に大きな力を入れているということがございます。具体的には、学生サポートセンターに新たに就職課を設置するとともに、専門の資格を持っております就職カウンセラーを配置しております。就職カウンセラーは、学生一人一人の能力、適性、あるいは資格や免許などに十分配慮したきめ細かい就職支援を行ってまいります。
 また、就職のほかの学生の基本であります学修活動の支援として、学修カウンセラーを設置したところでございます。学修カウンセラーは、学生みずからが描く将来像に向かいまして、目的意識を持って大学生活を送ることができるよう、履修相談や進路選択のアドバイスをいたします。学生は必要に応じて、いつでも就職カウンセラー、あるいは学修カウンセラーに相談ができる体制となっております。

◯野上委員

 これは就職支援としての学生サポートセンターなんですけれども、既存の都立の大学、都立大学の二、三、四年生の学生も、これは利用できるのでしょうか。

◯紺野参事

 これまで本委員会で委員から既存の都立の大学に在籍する学生への配慮についてもご指導いただいてきたところでございますが、この学生サポートセンターにつきましても、首都大学東京の学生と既存の都立の大学の学生は分け隔てなく支援をしてまいります。

◯野上委員

 学生一人一人がみずからの目的に沿った学生生活を実現するためには、こうした大学のきめ細かな学生支援が重要と考えております。首都大学東京の学生と現大学の学生の区別なく、学生のニーズを反映した学生支援をぜひ行ってほしいと思っております。

 また、中期目標の中には社会貢献に関する目標ですね、東京都にふさわしい大学として、その研究成果を積極的に社会に還元することは、首都大学東京が果たすべき大きな役割の一つである。加えて、東京都が持つ組織基盤を活用できる首都大学東京の強みを生かし、現場が抱える課題に直接に触れることにより教育研究自体を活性化させることができる。また、外部資金の獲得も期待できる。このことから、社会貢献を教育、研究と並ぶ一つの柱に据え、産業界、都政、地元自治体、民間非営利団体、NPOなどと連携していくということが書いてあるんですけれども、首都大学東京では、都民の生涯学習の取り組みが掲げられております。特に都民を対象としたオープンユニバーシティーを開設することになっております。このオープンユニバーシティーについて幾つか質問いたします。

 このオープンユニバーシティーの目的は何か。また講座の内容、講座数、受講料など、具体的にどのようになっているのか、お知らせください。

◯紺野参事

 大学は学生の教育研究の場としての機能に加えまして、広く地域における学習研究の拠点としての機能を果たす必要がございます。オープンユニバーシティーはこうした見地から、大学が保有する知識、教育資源を都民に還元し、地域の自治体と連携を図りながら生涯学習等のニーズにこたえていくことを目的としております。
 初年度でございます十七年度は、皮切りといたしまして、企業経営者による連続講座を初め、ビジネス、健康、科学、歴史分野など九つのジャンルを設定して百五十講座以上を開講いたします。講座は飯田橋の東京区政会館を初め首都大学東京の各キャンパスで実施いたします。また、社会人の方も受講が可能となるよう、平日は夜間も開講するほか、土曜日、日曜日も開講いたします。受講料につきましては、九十分当たり、一時間半でございますが、二千円から二千五百円となっております。もちろんどなたでも会員になることができるものでございます。受講するに当たっては入会登録をしていただきますが、入会金は三千円で会員の有効期間は三年間となっております。また会員になりますと、受講の優先的な受付、パンフレットの送付のほか、首都大学東京の図書館を利用できるといったメリットもございます。

◯野上委員

 オープンユニバーシティーの内容はよくわかりました。
 大学が保有する教育資源を都民に還元し、生涯学習のニーズにこたえていくためには、今後、多くの都民の方に受講してもらうとともに、内容の充実を図っていく必要があります。そこで十七年度から、六月から開講すると聞いておりますけれども、このオープンユニバーシティーではどのような広報活動を行っているんでしょうか。

◯紺野参事

 オープンユニバーシティーの広報活動でございますが、都民に広くオープンユニバーシティーについて知っていただくために、募集パンフレット、ポスターを作成しまして、都庁を初め都立の文化施設、区市町村の施設、商工会議所等に配布いたしております。また、「広報東京都」に掲載するとともに、以前、委員よりご助言をいただいたところですが、オープンユニバーシティーのホームページを作成したところでございます。そうしたさまざまな媒体を活用して、効果的な広報活動を行っているところでございます。
 今後は、新宿、飯田橋、立川といった主要駅の構内にポスターの掲示を予定しているところでございます。

◯野上委員

 開講まであとわずかですけれども、多くの都民が受講できるように積極的な広報活動を続けていっていただきたいと思います。
 社会に開かれた大学として、オープンユニバーシティーは重要であります。都民から広く支持され、受け入れられるためには、講座内容を検証し、内容の充実を一層図っていく必要があると思いますが、今後の計画についてお伺いいたします。

◯紺野参事

 オープンユニバーシティーの今後の予定でございますが、来年度、平成十八年度は一般向け教養講座やキャリアアップリカレント講座を一層充実するとともに、新たに産学連携講座、自治体等への研修支援講座を実施していきたいと考えているところでございます。今後とも、今年度の実績も踏まえまして、受講生の意見を反映し、講座の内容等の充実を図ってまいります。

◯野上委員

 この中期目標の一九ページに、オープンユニバーシティーにおいては、受講料などの自己収入の増加を図るとともに、採算性を考慮しながら、自己収入により賄う経費の範囲を拡大していくということで、ちょっと厳しいことが書いてありますけれども、私たち都議会議員も当選した暁にはぜひまた、こうした講座に私たちも積極的に受講しながら勉強していけるようにしたいと思っております。

 今日の大学は、社会貢献という観点でも、その存在意義が問われる時代となっており、大学を評価する際の重要事項ともなっております。首都大学東京においては、公立大学でもあることから、大学の教育研究の成果を社会に還元し、都民生活の向上、社会経済の発展など、社会に貢献する大学となるよう要望して、私の質問を終わります。

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