平成18年文教委員会(2006年3月20日)夜間日本語学級について等

平成18年文教委員会(2006年3月20日)


◯野上委員

 私は、七点にわたって質疑をさせていただきたいと思います。
 まず最初は、夜間中学日本語学級についてお伺いいたします。
 夜間中学日本語学級については、我が党の石井幹事長が代表質問に取り上げたりして、現場の声を聞いて日本語学級を守り抜いてきたという経緯がございます。夜間中学への期待の声と要望については、今日に至るまで多くの方々からはがきをいただいているところでございます。きょういらしている方も随分いただいているのではないかと思います。

 日本語学級の教員定数についてですけれども、平成十六年の東京都公立中学校教職員定数配当一般方針において、国の標準法の基準を勘案して学校教職員定数全体の見通しを図る中で、教員の一部を非常勤講師で対応することとして配当基準を見直したと聞いております。十六年第三回定例会の本委員会においても、十六年度の夜間日本語学級の教員配置の状況についてお尋ねしたところ、激変緩和の措置をとる一方で、異動候補者が過員強化などの理由により他校へ異動できなかった、そういう理由もあって、実際に教員が減った学校は二校二名であり、夜間日本語学級五校で総数二十四名の教員が配置されているとお聞きしております。
 そこで、平成十七年度の夜間中学における日本語学級の教員配置がどうだったのか、お伺いしたいと思います。

◯松田人事部長

 中学校夜間学級におきます日本語学級への教員の配置は、平成十七年度につきましては、六名配置の学校が二校、五名配置の学校が一校、三名配置の学校が二校でございまして、合計で二十三名でございます。

 平成十六年度と比較して一名減でございますけれども、これは、二学級から一学級に学級減が生じた学校があったことによるものでございます。

◯野上委員

 ほぼ平成十六年度と同じ体制が平成十七年度についても維持されたと理解してよろしいのではないかと思います。
 また、日本語学級定数見直しの一つの理由に非常勤講師の活用があり、夜間中学の日本語学級における非常勤講師の配置については、多様な言語を話し、日本語の能力に差異のある生徒に対してきめ細かな指導を行っていく上で非常に効果があるものと考えております。
 そこで、夜間日本語学級に配置されている非常勤講師の人数と配置の効果についてお伺いします。

◯松田人事部長

 夜間日本語学級における非常勤講師の配置につきましては、例えば複数の非常勤講師を配置することによりまして、お話しのように、多様な言語を話し、日本語の習熟の程度に差異がある生徒にきめ細かな指導を行う上で効果があると考えておりまして、学校の実態に応じて、区教育委員会の申請に基づき措置をしております。
 平成十七年度の非常勤講師の活用状況ですけれども、外国語ができる講師や日本語教育に熱意のある講師を二十三人、週当たり約九十八時間を配当しております。このことによりまして日本語の習熟の程度に応じたグループ編成が可能となり、例えば国語の短歌の創作とか漢字の書き取りなどの多様な選択授業の設定等によりまして、教育課程の一層の弾力化を図ることができるとともに、専任教員と非常勤講師の連携協力によりまして、指導体制の充実が期待できるものと考えております。

◯野上委員

 大変熱心ないい非常勤講師を配置していただいたりしておりますけれども、やはり勤務時間に限りがあることから難しい問題もあるという話も聞いております。

 特に、夜間日本語学級の先生方は生活指導面で大変だということで、ボランティアで中国の方の世話をしている私の友人なんかがいますが、病院に連れていったり、自分の症状をいうときに、日本語もわからないので通訳をつけてやっているということで、非常に大変だということがいわれております。そうした中で、夜間日本語学級に期待する多くの方々からいただいたはがきの中で、来年度の教員が削減されることを心配される声が上がっております。

 今後とも、外国籍の生徒に対して日本の文化や生活に適応するための親身な指導が重要であり、夜間日本語学級における教育の低下を招いてはならないと考えております。東京都教育委員会としても、来年度の教員の配置について特段のご配慮をいただきたいと思います。
 年度末に当たって、平成十八年度の夜間日本語学級の体制について、都教育委員会として、現在検討されていることと思いますが、どのように対応していくのか、お伺いいたします。

◯松田人事部長

 平成十八年度におきましても、専任の教員と非常勤講師が連携協力して生徒への生活指導に取り組むとともに、日本語の習熟の程度に応じた学習グループの編成を行うなど、校内体制の工夫によりまして、きめ細かな指導を展開できる体制づくりが必要であると考えております。
 お話しの平成十八年度の夜間日本語学級の教員体制につきましては、都教育委員会といたしましても、学校の実情をよく把握するとともに、設置者である区と連携協力しながら適切に対応してまいります。

◯野上委員

 来年度の体制についても、特段のご配慮を重ねてお願いいたしたいと思います。
 初めに述べましたが、夜間中学の日本語教育は、前進することがあっても後退することがあってはいけないと思います。日本語教育の充実の観点から、今後とも都教育委員会の支援を強く要望し、この質問を終わります。

 次に、都立産業技術高等専門学校についてお伺いいたします。
 これからの日本の動向について考えると、やはりものづくりが大事です。平成十六年度の我が国の貿易収支は十一兆円の黒字。輸入品目を見ると、石油などの鉱物性燃料が十一兆円、鋼鉄などの原材料が五兆円、食糧が五兆円。一方、輸出は、電気製品と自動車の十四兆円を筆頭に、ほとんどが工業製品です。

 現在、我が国の産業で国際競争力を持っているのは工業です。そして、数年後を見渡しても、工業にかわり得る産業はなかなか見当たりません。我が国の繁栄を持続するためには工業技術の高度化を図ることが重要と考えております。そのためには工業の視野を広げることが不可欠です。
 景気も回復し、やっと右肩上がりといわれておりますが、それをなかなか実感できないのが現実であります。私の地元の葛飾の企業の皆様のお話を伺っても、まだまだ厳しい状況があります。景気が回復すると真っ先に恩恵をこうむるのが大企業であり、逆に、景気が悪くなると真っ先に影響を受けるのが中小零細企業です。
 特に、これから熟練技術者の大量退職を迎える二〇〇七年問題を克服していかなければなりません。この人々の多くは工業高校を卒業し、学校で学んだ技術、技能を企業活動の中で磨きをかけた人々です。我が国の繁栄を築いてこられたのは工業高校の卒業生といえるのではないでしょうか。こうした大量退職の時代ですので、企業は何とか優秀な技術者の確保、育成に力を入れていかなければなりません。

 こうした中にあって、都立産業技術高専を開校し、高専の五年間、そしてその上の専攻科の二年間、七年間の一貫教育を行っていける道筋をつくったこと、この七年間は高校の三年と大学の四年と同じ年月なんです。平成十八年四月に公立大学法人首都大学東京が設置予定の産業技術大学院大学への進学を視野に入れることができたということは、これは画期的なことではないでしょうか。高専、専攻科、そして産業技術大学院の二年間を加えて、合計九年間の一貫の技術者教育により実践的な技術者を育成することはすばらしいことだと思います。私も多くの企業の皆さんから、この一貫教育に期待しているといった声を聞いております。
 まず、質問いたしますが、新高専に対する期待というか、新高専に対する企業の声を、聞いている範囲で結構ですので、ご紹介ください。

◯齊藤学務部長

 新たに設置いたします専攻科では、インターンシップを必修科目といたしまして、インターンシップによって、学生がみずからの研究課題を発掘いたしまして、解決策を生み出していくことといたしております。
 インターンシップの受け入れ企業にお願いをした折に、企業の方からは、ものづくりの原点は人材育成にある、地元の企業として産業技術高等専門学校に期待している。企業として、ものづくり人材育成上、協力できることはしていきたい。あるいは、産業技術高等専門学校が首都大学東京との連携による一体的なものづくり教育を目指すことに大きな関心があるなどと、九年一貫のものづくり教育体系、教育内容への期待など、さまざまなお話を伺っております。
 企業からの産業技術高等専門学校に対する期待は大きく、ぜひ企業の期待にこたえられる高専としていきたいというふうに思っております。

◯野上委員

 今ご紹介していただいたように、高専への期待は本当に大きいものがあります。
 これまでも地元の企業と連携を図っているとは思いますが、これからは、技術者を確保することが難しくなっていく中で、生き残りをかけた地元中小企業との連携が重要だと思います。ぜひ、共同研究や受託研究などの企業との連携を促進していっていただきたいことを要望しておきます。

 高専といえばロボコン、高専とロボットは切り離せなくなってきておりますが、高専では、夏休みに地元の区と協力してロボット教室を開催するなど、小中学生にロボットづくりを通じてものづくりの楽しさを教えるなど、地道な努力をされているとお聞きしております。ロボット教室に参加し、ものづくりの楽しさを学んだ子が高専に入学してくるといったこともあると聞いており、ものづくりの人材の育成に地道な努力をされております。

 また、工業のものづくりについて、都立本所工業高校の全日制閉課程式典で、小林さんでしたか、校長先生が述べていらした言葉が強く印象に残りました。それは、工業のものづくりには二つの知識を統合することが必要であるというんです。一つは形式知、もう一つは暗黙知。形式知というのは、文字や数式あるいは図面で得られる知識。これは、技術と呼ばれて、年齢を重ねても理解することが可能ですし、書籍からでも学習することができる。したがって、他の企業や海外に容易に移転することができる。

 もう一方、暗黙知というのは、道具や機械を使って部品を組み立て、製品とする体験を通して一人一人に蓄積され、言葉ではいいあらわせない知識だと。習得するには、手のやわらかなうちに人から人へ伝えてもらうしか方法がありません。これは年齢が進んでからの習得は極めて困難だというんですね。また、技術移転は人の派遣を伴いますので、容易に進みませんし、進めないのが企業戦略となるというのです。
 この形式知と暗黙知は相互に関係し、新たな科学的知識に基づいた製品をつくるためには、科学的知識を理解した上で、より高度な技術が発見できる知的高度技術者が必要となるわけです。

 そうした意味からも、手のやわらかなうちから技術経験を積んだ工業高校の生徒たちが、より高い技術を身につけ、日本の工業の先駆けとなっていく人材となるためにも、高専に初めから入学する生徒、学生だけでなく、高校、特に工業高校を卒業した生徒を編入させることも検討する必要があると思います。高校から高専への編入学の現状はどうなっているんでしょうか。また、編入学の枠を拡大すべきと思いますが、見通しを伺います。

◯齊藤学務部長

 高校からの編入学の状況でございますけれども、直近の三年間を見ますと、科学技術高校などの工業高校から毎年三名が編入してございます。
 これまでの編入学は、高専の学生が進路変更等によって欠員が生じた場合に募集してまいりましたけれども、高校から高専への編入、専攻科、大学院への進学という道を複線的に用意することも考える必要がございますので、高校からの編入学の拡大につきまして今後検討してまいります。

◯野上委員

 ぜひ前向きなご検討をお願いしておきます。
 ものづくりを通して勤労観や職業観を育成している現状はすばらしいものがあります。職業を教えないのは教育ではない、これはワシントンの言葉ですが、改めてかみしめたい言葉です。工業が我が国の繁栄に貢献していること、また工業教育が人づくりに貢献していることを考えると、この高専には本当に期待が持てます。
 また、これまでも教育長や学務部長が高専の法人化について答弁されておりますが、公立大学法人首都大学東京との連携も深め、より効果的な実践的技術者教育を進めるためにも、早期の法人化を目指していただきたいことを強く要望します。

 次に、総合学科高校についてお聞きいたします。
 時間を取り戻すために早口でしゃべっています。済みません。
 総合学科高校というのができたときに、工業系と商業系と二つのコースを用意し、さらに普通科というか、自分で単位を取って大学にも進学できるというような、自分で選択ができるすばらしい総合学科高校ということでスタートいたしました。

 ところが、科目によっては、一つの科目に集中するというのですか、工業系の多くの機械を入れているにもかかわらず、それを選択する子どもが非常に少なくて、使われないままに何年もたってしまっているという実態があるということも聞いております。子どもが自由に選択をするわけですから、そうなってくるのもいたし方ないことなのかなとも思いますけれども、生徒の希望任せでそういった履修をすると、偏ってしまうというのかしら、いつまでたっても高いお金を出して購入した機械が使われないままになってしまうということが問題ではないかなというふうに思います。

 一方には、自分で自由に選択科目を選択でき、自分の道を選べるというよさもあるし、逆に、私たちの立場からすると、いろんな機械とかを使ってもらいたい、幅広くいろんな子どもたちに使ってもらいたいという希望もあるんですが、そのあたりのバランスをとるためにどのような工夫をしていらっしゃるんでしょうか。

◯新井参事

 総合学科高校では、生徒の興味、関心、進路希望に応じた科目選択を可能とするために、普通科目、専門科目及び特色ある科目を系列の形で設定しております。
 各学校におきまして、生徒の選択希望と進路等に応じたバランスのとれた科目選択ができるようにするために、一年次において総合学科共通の「産業社会と人間」という設定科目を置きまして、みずからの将来をさまざまな観点から考えさせ、設定されている系列科目の理解を深めさせております。
 さらに、定期的、継続的にカリキュラムガイダンス、これを行うと同時に、進路希望に沿った履修選択ができるようにするために、個別のキャリアカウンセリングも随時行っているところでございます。

◯野上委員

 例えば女の子が多い総合学科高校では、どうしても油にまみれてという作業が嫌な子もいますので、そういうとき、例えばきれいな彫金アクセサリーのコーナーをつくるとか、何とかいろんな工夫でものづくりに興味を持たせるような仕組みも考えていっていただければと思っております。

 次に、通信制高校について質問いたします。
 平成十七年度に開校いたしました通信制高校、砂川高校ですか、このいろいろな実態を調べてみますと、最終的には、通信制高校というのがセーフティーネットとしての役割を持っていると思うんです。ひきこもってしまって、家からも一歩も出られないようになってしまった。最終的に、では、通信制で、家でインターネットで勉強しようか、最後はそこら辺に落ち着くと思うんですけれども、スクーリングは週一回土曜日、四十五分授業で七時間、インターネットを使った学習もできますということなんですが、スクーリングを行っている生徒は多いんですが、最終的に、インターネットを使った学習をできる生徒というのが大変少ないということもお聞きしておりますので、今後、砂川高校という通信制に対して、広く保護者や中学校に対して広報活動を行っていかなければいけないと思うんですが、そのための施策はどんなことを考えていらっしゃるんでしょうか。

◯新井参事

 平成十七年度の生徒募集時におきまして、砂川高校の通信制教育やトライネットスクールにつきましては、学校案内、入学案内、ホームページ等で説明するとともに、学校説明会や中学校等の訪問を通じまして、生徒、保護者、中学校に説明してきたところでございます。

 都教育委員会といたしましては、今後とも、学校案内やホームページ等の内容を生徒などにわかりやすく工夫した広報活動を行うように、学校を指導していく所存でございます。
 また、区市町村教育委員会や中学校の進路担当者を対象といたしました説明会などの機会を通じまして、通信制教育やトライネットスクールでの学習内容について、その趣旨を周知してまいります。

◯野上委員

 せっかく入学を希望したのに、パソコンを使えなかったとか、あるいは自宅にパソコンのない生徒がいたということもありますので、今までずっとひきこもってしまって、自宅にこもりきりの生徒にとっては、ちょっと一歩外に出る大変大切な高校であると思います。今後ともしっかり応援をしていきたいと思いますので、広く広報を徹底していただければと思っております。

 次に、禁煙についてお伺いします。
 たばこの害は、一本のたばこで寿命が十四分三十秒縮むといわれております。だから、一日二十本吸う人が二十年間吸い続けるとどうなるか。現在四十歳の人が一日二十本のたばこを吸うと、あとの余命は二十八・七歳です。たばこを吸わない人の余命は三十五歳あるわけです。かなり開きがあるわけです。これだけの差があり、喫煙者の命を短くする。たばこは緩慢な自殺であるといわれております。たばこを吸っている人、済みません。

 自分が吸っているのはともかく、今問題になっているのは副流煙です。こちらの方が問題になっております。主流煙はフィルターがついていますのでかなり違うんですが、副流煙の方は五倍から六倍毒性が高いといわれております。アンモニアなどは四十六・五倍の濃度がある。

 厚生労働省が「健康日本21」を策定して、二〇一〇年までに未成年者の喫煙をゼロにするという目標を掲げております。七五三という言葉がいわれて、高校生の七割、中学生の五割、小学生の三割が喫煙の経験者であるということで、十四歳以下で喫煙を始めた人は、吸わない人に比べて三・八倍も早死にをするということですね。

 それから、もう一つは学力低下ということで、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが一酸化炭素と速やかに結合して酸素を追い出してしまうので、重要な臓器に、酸素を待っているのに届くのは一酸化炭素ということで、体の運動能力や記憶力、暗算能力など知的能力が落ちてしまい、いわば喫煙者は慢性的な一酸化炭素中毒者となります。

 今回、学校の敷地内禁煙を進めていただいて、本当にPTAや保護者、関係者の方々から大変感謝されております。しかし、現実には、学校の先生方の中には、どうしてもたばこを吸うことを我慢することができないで、学校の更衣室などで吸っているということをお聞きしております。
 敷地内禁煙ですので、本当は更衣室でも吸ってはいけないんですが、門の外で吸っている場合、休憩時間と休息時間がありまして、休息時間は給料が出ている時間なので、これはエスケープになるわけです。休憩時間は給与に入っていないので、外に出て吸ってもいいのかなと思うんですけれども。また、隠れて更衣室などで吸っている実態があって、洋服ににおいがついたり、もくもくと煙が出て火事と間違えられたりとか、そういったこともございます。

 ぜひ、学校において受動喫煙の防止や喫煙防止教育の一層の推進を図っていただきたいと思うんですが、どうしてもやめられない教職員への禁煙の支援はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

◯橋本福利厚生部長

 学校における禁煙は、受動喫煙の防止や喫煙防止教育の一層の推進を図るために大変重要なことと考えております。
 教職員の禁煙につきましては、各学校で実施する安全衛生委員会等を通した啓発、あるいは、十五年から実施しておりますが、共済組合の禁煙相談の充実、これらを図るほか、この四月一日から健康保険による禁煙治療が可能になることになりました。これらの周知に努めまして、やめたいと思っている教職員に対して支援をしてまいりたいと存じております。

◯野上委員

 これは画期的なことだと思います。やめたいと思ってどうしてもやめられない人はぜひ禁煙治療に通っていただいて、ニコチンパッドとかいろいろありますので、また保険がきくということで、これはぜひ周知徹底を図っていただければと思います。

 次に、冷房化についてですが、さきの第一回定例会の代表質問において、我が党の石井幹事長から都立高校普通教室の冷房化について質疑があったところでございます。
 都立高校の冷房化実現に関しては、予算が伴うこと、あるいは、温暖化やヒートアイランドにより悪い影響があるのではないかという多くの課題があることもよくわかりますが、今では省エネ等の技術も進歩して、環境負荷の低い空調設備もあります。また、例えば、温泉の熱によって半導体を回してエネルギーを生み出して冷房化をしていくとか、地中熱とか、いろいろなエネルギーを使った方法も生み出されております。

 例えば経費面で、ランニングコストがかかるということでしたら、保護者やPTAの方々が費用を負担してもいいという声も上がっております。新たに十八年度に検討委員会を設置して、総合的に調査検討していくという答弁を伺っておりますが、ぜひ前向きな方向で進めていってくださるよう、これは、質問はしないでくださいということなので、要望しておきます。

 最後は、学校職員の特殊勤務手当についてです。
 人事委員会の承認を得て教育長が定める対外運動競技に児童生徒を引率して行う指導業務の日額の手当は幾らでしょうか。

◯松田人事部長

 教員が週休日に四時間以上の部活動指導を行いますと日額千二百円、また、公式戦への引率を行いますと日額千七百円の特殊勤務手当が支給されます。
 なお、その場合、交通費は支給されません。

◯野上委員

 これから交通費について聞こうと思ったんです。
 これには実は交通費が含まれていないということで、別にも支給されないということなんです。行政職員のように、超過勤務手当や休日勤務手当などもつかないということなんです。
 また、引率の場合、今、体育協会の方とか地域のボランティアの方が、剣道とか卓球とか柔道とかテニスとか、いろいろなクラブ活動の顧問になってくださっていて、引率をして対外試合に行くときがあるんですが、そういうときに地域の人々が生徒を引率して行けるんでしょうか。

◯松田人事部長

 地域の方々に引率をお願いすることはございますが、その方々に対しての特段の手当等はございません。

◯野上委員

 私が調べたところでは、引率するときに、教師がだれかついていないとだめだというのをちょっとお聞きしたんですが、地域の人々だけが子どもたちを引率して対外試合に行ったりするのは厳しいということなんですよね。もちろん手当も出ないんですが、そうなってくると、どうしても教師がクラブの顧問を務めて、子どもたちを引率してどこかに連れていかなくちゃいけないということなんです。
 そうなってくると、遠征等で生徒を連れて試合に行って、半日なり一日、指導業務に携わっても千二百円、あるいは対外試合の場合は千七百円ということで余りにも少ない。しかも交通費も自分持ちということで、距離によっては千円ちょっとかかるところもあるわけです。

 そういうことがありますので、今、特殊勤務手当について都民の目線で厳しく見直すということが当然ではないかと思います。その一方で、額の水準について、適正なものもあるし、見直しをしていくことが必要なものもあると思いますが、この点についてはいかがでしょうか。

◯松田人事部長

 特殊勤務手当に対しての都民の目線がますます厳しくなっている、そういうこととか、社会情勢の変化等もございまして、それらを踏まえまして、手当に関しまして継続的に検証していくことが必要であると認識しております。
 今後とも、都民の目線に立って、理解が得られるように見直しを図ってまいります。

◯野上委員

 本当にその手当が適正なものかどうかをしっかりと検証して、最後にいわれました、都民の目線に立って理解が得られるように、ぜひ見直しを図っていっていただければと思います。

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