平成22年文教委員会(2011年9月15日)定時制の二次募集について等

平成23年文教委員会(2011年9月15日)



◯野上委員

 それでは、請願二三第八号と九号に関連して質問をさせていただきます。
 次代を担う人間を育成していくという観点から、これまで以上に公私の緊密な連携によりさまざまな教育課題に適切に対応し、その解決に向けた取り組みを協力して行っていかなければならないと思っております。
 東京都の高等学校就学対策につきましては、一人でも多くの学ぶ意欲と熱意のある生徒を高等学校に受け入れ、都民の期待にこたえていくという観点からの就学計画を策定していく必要があります。
 二十四年度の高等学校就学計画は、進学率を九六%、都立高校と私立高校の受け入れの分担比率を五九・六%対四〇・四%として合意されております。第三次中期計画の合意による計画進学率は、都立高校四万二千人、私立高校二万八千五百人となっております。
 就学計画は、生徒の受け入れの基本的な考え方、あるいは公私それぞれの受け入れ数を示すもので、その達成については、公立、私立、そして、それぞれの学校が最大限の努力をして受け入れていく必要があると思っております。
 しかし、確かに現在、計画進学率と実績進学率の間に乖離がありまして、例えば二十三年度でいえば、私立の場合、二万七千八百人を受け入れる計画でしたが、実質の受け入れは二万三千二百七十八人ということで、四千五百二十二人受け入れ不足があるわけです。
 私立で受け入れる予定だった、その四千五百二十二人はどうするかというと、そのうちの一部の生徒は公立で受け入れることになります。今年度でいえば、公立高校の計画の人数からさらに枠を広げて六百五人多く受け入れていると。これが現状です。
 都立高校は、昨年から無償化になり、無料ということで非常に人気が高くて、全日制高校の倍率も高くなって、この全日制高校の不合格者が定時制の二次募集に流れるという傾向が続いておりまして、平成二十一年度入学者選抜から都立高校定時制の二次募集において、応募者が募集枠を上回って不合格者が出てしまいました。また、二十二年度には三百人を超える不合格者が出てしまって、追加募集を実施いたしまして、現場は大変大混乱だったと思います。そういう事情については現場からよくお聞きいたしました。
 それでは、ことしの平成二十三年度の定時制の二次募集の不合格者は、区部、それから多摩部で何人になったのか、お伺いいたします。

〇直原都立学校教育部長

 平成二十三年度の定時制第二次募集の不合格者は、区部で五十一人、多摩地区で七十七人であり、合計百二十八人でございました。

◯野上委員

 都の教育委員会では、公私連絡協議会で、私立側との協議によって、公私の分担数とは別に緊急対策枠を設定するという対策はとったということですけれども、前年度に比べ大きく改善したとの見方もできると思いますが、実質百二十八人が不合格だったというのも、これは事実でございます。この不合格となった受験生は、この子たちにどういうような行き先があるのかについてお伺いいたします。

〇直原都立学校教育部長

 都立高校では、定時制の第三次募集を募集枠二百六人で行うとともに、通信制で三百七十人の募集を行いました。

◯野上委員

 二十三年度に関しては、三次募集で二百六人、そして通信制で三百七十人という募集があったということで、どこにも行き場のない生徒が出ないように、今後とも都教育委員会として対応していかなければならないと思っております。来年度に向けての対応についてお伺いいたします。

〇直原都立学校教育部長

 平成二十四年度入学者選抜において、定時制で不合格となり、行き場のなくなる生徒が出ることのないようという内容でございますが、平成二十四年度の就学計画では、従前の公私合意に基づく都立全日制高校の受け入れ数四万二千人に、定時制第二次募集で募集人員を上回ると想定される二百人を緊急対応枠として加えることにしたところでございます。
 現在、学校ごとの募集学級数について、地域バランスを考慮しながら検討を進めており、十月に決定する予定でございます。

◯野上委員

 最後です。緊急対応枠の二百人を効果的なものにするために、この地域的な偏在をよく考えて検討していただきたいと思っております。
 もう一つは、各私立高校の積極的な対応を求めるということも、公私間の連携を強化して、就学計画達成のために、より一層公私による工夫、あるいは努力が必要ではないかと思っております。
 それから、都立高校改革がかなり進みまして、我が党からもさまざまな提案をさせていただいて、チャレンジスクールとかエンカレッジスクール、昼夜間定時制等、中途退学の生徒をなくしたい、自己実現させたいという思いがございます。
 一人でも多くの学ぶ意欲と熱意のある生徒を高等学校に受け入れるという目標は大前提なんですけれども、例えば、中学校でいじめによって不登校になっていたとか、学力不振で、やっとの思いで高校進学を決意したとか、引きこもっていたけれども、やっと学校に通う気持ちになったりとか、いろいろなケースがあると思っております。
 もう一つの課題は中途退学の件になりますけれども、これは都教委がかなり努力をされたんだと思うんですが、平成十二年度には全日制で退学率が三・一%だったものが、二十一年度には一・八%になりました。また、定時制でいえば、平成十二年度には一七・二%だった退学率が平成二十一年度には一二・九%というように、現場の努力、それから都教育委員会のさまざまな努力により、だんだんと下がっていったということがあると思います。
 これから進学に関しては進学人口の増減があると思うんですね。それを都教育委員会はがちがちな気持ちでこたえるんではなくて臨機応変に、例えば非常にふえた場合は定時制の学級数をふやす等のちょっとやわらかい対応をしていただきますことをご要望して終わります。
 以上です。

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