平成19年公営企業委員会(2007年6月22日)舎人ライナー条例について等

平成19年公営企業委員会(2007年6月22日)



◯野上(純)議員

 私の方からも、第百四十九号議案、日暮里・舎人ライナー条例についてお伺いいたします。

 昨年の十月に行われた平成十七年度公営企業会計決算特別委員会の第一分科会におきまして、我が党の伊藤興一委員からも、この日暮里・舎人ライナーの運営等についての質疑がありました。その中で、日暮里・舎人ライナーは、交通局が主体となり運営した方がより多くのメリットがあり、安定し効率的な運営ができるという内容でございました。

 その理由として、一つには、固定資産税などの税負担が軽減される。二つ目には、都債による低利の資金調達が可能となる。よって経営の安定が図られる。また、三つ目には、民間の第三セクターではなく、東京都交通局として経営していくので、例えばシルバーパスとかを導入していくことができる。それから四点目には、都バスとの調整ができるということで、五つ目には、この初乗り料金が二キロで百六十円は安いということで、これがメリットの部分であると思っております。

 二度の乗客見込みの計画変更もありまして、地元の住民の皆様にとっては、特に舎人に住んでいる我が党のともとし議員が、一日も早い開業を望んでいるということで、十九年度末よりもっと早くならないのかという話があったんですけど、それはならないそうで、せめて十九年度末を超えることなく一日も早い開業を望んでいるところでございます。

 現在、車両の入線試験とかが行われているそうですけれども、平成十九年度末の開業に向けて着々と準備が進んでいると伺っております。この日暮里・舎人ライナーが安心・安全な運行を確保していけるのか、そして、環境にも優しい乗り物であるかという観点で、何点か質問をいたしたいと思います。

 この日暮里・舎人ライナーは、「ゆりかもめ」と同様に、運転士や車掌が電車に乗務しない、いわゆる無人運転です。そこで、最初に、無人運転に当たり、安全対策をどう講じているのか。「ゆりかもめ」でも先日トラブルがあり、多くの皆様にもご迷惑をかけたということもあります。車両、駅、それぞれについてお伺いいたします。

◯室木車両電気部長

 車両には、速度を自動的に制御する自動列車制御装置ATCと、出発から停止までの運転を自動的に行う自動列車運転装置ATOを搭載して、無人走行の安全を確保するとともに、中央指令において常時、運行状況を監視しております。

 車両や駅のホームには、お客様が中央指令に連絡できる非常通報器を設置し、さらにホームの状況を監視するカメラを設置しております。

 また、ホームドアを全駅に設置するなど、基本的には既に無人運転で実績のある「ゆりかもめ」のシステムを踏襲しております。

 なお、機械トラブルなど自動運転が困難な場合には、運転免許を取得している職員による手動運転で対応することとしております。

◯野上(純)議員

 平成十五年に韓国大邱(テグ)市で地下鉄の車両火災がございました。現在、地下鉄の地下駅や車両の火災対策の強化が進められております。

 日暮里・舎人ライナーは地上を走行するので、これらの地下鉄における整備とは違ってくると思いますけれども、車両も駅も原則として無人であるということを考慮すれば、万全の火災対策が必要であると思います。

 そこで、火災対策についてはどういう手だてをとっているのか、車両、駅、それぞれについてお伺いいたします。

◯室木車両電気部長

 車両の火災対策は、鉄道に関する技術上の基準を定める省令に基づき行っております。

 車両自体を燃えにくい構造とするため、すべての車両部品には不燃材、または難燃材を用いております。

 また、各車両には、消火器を備えるとともに、お客様が中央指令の係員へ連絡できるよう、非常通報器を設置しております。

 火災などの非常時には、お客様が車外へ避難できるよう、先頭車両と最後部車両に非常扉を設けてございます。

◯鈴木建設工務部長

 駅舎の火災対策につきましては、建築基準法及び消防法等に準拠しながら進めております。

 具体的には、駅舎の主要な構造部である柱、はり等を耐火構造としているほか、仕上げ材には不燃材料等を用いております。

 また、火災発生時にお客様の避難誘導を迅速に行うため、避難誘導灯、非常用の照明装置などを設けているほか、消火活動のための消火器や屋内消火栓設備を設けております。

 このほかに、コンコース、ホームなどには監視カメラを設置して、中央指令より監視できるほか、非常放送設備を活用してお客様へのご案内ができるようにしております。

◯野上(純)議員

 それでは、今度は角度を変えて、強風対策ですね。日暮里・舎人ライナーは地上を走っておりますので、強風対策用の風速計、これは設置されているのかということ。

 それから、強風が吹いたときの対応というか対策というのは、無人ということもあって、これはどうするんでしょうか。

◯室木車両電気部長

 日暮里・舎人ライナーの軌道はコンクリート製の走行路と側壁からできており、また、車両も車体両側にある案内ガイドによって支えられているため、吹き上げる風や横風の影響を受けにくい構造となっております。

 さらに、気象庁から設置場所のアドバイスを受け、荒川橋梁上に強風対策用の風速計を設置しております。この風速計により、運転が危険と判断される場合には、運転を一時中止するなどの対策をとることとなっております。

◯野上(純)議員

 もう一つの観点として、バリアフリー対策ということで質問させていただきます。

 日暮里・舎人ライナーは新設路線であるので、当然のこと、バリアフリー対策を講じていると思います。

 そこで、駅におけるバリアフリーの状況なんですが、例えば車いすの人の場合の対応など、駅に人がいないということで、多分エレベーターで移動になると思うんですけれども、例えば人が挟まれたりしないように、ホームゲートというんですかね、それもすべての駅に設置されているのかどうか。

 それから、すべての駅に、エレベーターはあるんでしょうけど、エスカレーターは一台を持っているということなので、例えば朝の時間帯は上りのエスカレーターが稼働して、昼になると下りのエスカレーターが稼働するのかという、そこら辺もちょっとお知らせ願えればと思います。

◯鈴木建設工務部長

 日暮里・舎人ライナーの各駅は、いわゆるバリアフリー新法や東京都福祉のまちづくり条例等を踏まえ、だれもが利用しやすい駅となるよう整備しております。

 具体的には、地上とホームの間を容易に移動できるよう、全駅十三駅ございますが、合計四十二基のエレベーターを設置しております。また、車いす利用の方々にも利用できるだれでもトイレや、視覚障害者用誘導ブロックを設置しております。

 また、ご質問にございましたエスカレーター、六十六基、各駅についておりますが、現在のところ、上りということで整備をしております。

 それから、ホームドアにつきましては、全駅設置しております。

◯野上(純)議員

 これまでも我が党は、環境先進都市東京を築くべきであると主張してまいりました。日暮里・舎人ライナーの開業後、これまで車を使用していた多くの人たちが、この新交通システムを利用することにより、CO2の排出量削減に資するものと考えられますが、交通事業者みずからも環境対策に積極的に取り組むべきと考えます。

 そこで、駅舎等における省エネルギー対策としての取り組みについて伺います。

◯鈴木建設工務部長

 日暮里・舎人ライナーでは、消費電力の削減や節水を図る技術を導入するなど、積極的に省エネルギー対策を行っております。

 具体的には、先ほど申し上げましたが、六十六基設置してあるエスカレーターすべてにおいて、連続運転方式に比べておよそ三〇%程度の消費電力の削減が見込める自動運転方式を採用しております。また、駅構内の照明には、従来の照明器具より、やはり三〇%程度でございますが、消費電力を削減できるインバーター式安定器を用いた照明器具を採用しております。さらに、トイレには節水型の器具を採用するなど、省エネルギー対策に努めておるところでございます。

◯野上(純)議員

 日暮里・舎人ライナーの乗客をどうふやしていくかという、増収策というんですか、それについて伺います。

 当初の計画では十万人ということを見込んでいて、今度は半径一キロ以内に設定をして、五万九千人ぐらいの乗客が見込まれるだろうと。プラス、シルバーパス利用者の九千人を加えて六万八千人を見込んでいるということなんですが、この収入の大部分は運賃収入というわけですね。

 それで、乗客の多くの方は、通勤通学の定期券利用者で占めているという説明を受けました。安定的な運営という点では、確実な収入と見合ったコストで平準化するというんですかね、いつでも込んでいるという状況が一番いいわけですけれども、なかなかそういうふうにはいかないと思います。

 例えば、月曜日から金曜日の朝夕は込んでいても、昼間乗客数はどうしても少なくなるし、また、土曜日、日曜日、これも通勤通学の方が少なくなるということで、やはりすいてくると思うんですけれども、特に、沿線開発がこれから進んでくると思いますけれども、例えばディズニーランドみたいなものがぱんと、大型集客施設があれば、確実にそこはたくさんの人が来るわけですが、特にそういった施設があるわけではありませんので、そういった意味では、この昼間の時間あるいは土日における乗客誘致策ですかね。

 それから、日暮里・舎人ライナーに乗るとこんな特典があるよとか、こんなに楽しいことがあるよみたいな宣伝ですよね、そういったコマーシャルにも工夫を凝らしていかなければいけないと思っております。沿線には舎人公園という公園がありますので、こうした施設と連携をしながら増客増収に努めていただければと思います。

 そこで、日暮里・舎人ライナーの開業に向けたPR宣伝を含め、増客増収策をどう進めていくのかお伺いいたします。

◯高根電車部長

 増客増収策についてでございますが、開業に向けましては、広報誌や車内広告、新聞折り込みチラシなどさまざまな媒体を活用し、PRを行うとともに、沿線各区や関係局等と連携し、地域に密着したイベントを開催することで認知度の向上を図ってまいります。

 また、開業後は、舎人公園など沿線施設の活用や商店街とのタイアップなど、地元地域との連携による利用促進を図ってまいります。さらに、土休日などの利用促進策といたしまして、お客様にとってお得感のある企画乗車券の発売を検討してまいります。

◯野上(純)議員

 今の答弁は、私がこれからいおうと思っていたんですが──済みません。昼間の乗客確保策として、例えば京成線では回数券を、普通は十一枚、一枚お得という回数券を発行しているんですが、十時以降にその回数券を使う方は、十一枚のところ十二枚、一枚さらに多くつけて発券をしているんです。そういうふうにして、例えば十時から四時という時間を設定して、その間にどんどん乗ってもらいたいというような制度を導入しているんです。

 この日暮里・舎人線の場合はまだ券売機を設置していないので、こういうことも難しいかと思うんですけれども、こういう昼間人口を確保する策ですね、例えばパスネットとかも使えると思うんで、たくさん乗ったら割引がある、そういうようなこともこれから考えてやっていかれるといいんじゃないかなというふうに思っております。

 それからもう一つ、日暮里ライナーに乗る方々は、駅までは、一キロ以内の方は多分、自転車で行かれると思うんですね。その自転車をどこに置くかとか、そういった自転車の確保策なんですが、それは、地元の荒川の方とか、足立の区の方もいらっしゃるので、区の人とか、あるいは建設局が今、道路を整備しておりますが、連携を密にとってそういう自転車置き場の確保もしていかなくてはいけないと思っております。これは要望にしておきます。

 多くの都民に利用され、都電荒川線、都営バスなどの都営交通ネットワークの活用等を通じてより利便性の高い日暮里・舎人ライナーとなるように期待をして、私の質問を終わります。

 以上でございます。

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