平成22年厚生委員会(2010年3月5日)児童会館の移転について等

平成22年厚生委員会(2010年3月5日)


◯野上委員

 私も同じく、契約議案第百号の仮称子ども家庭総合センターについて質疑をさせていただきます。
 先ほどのご答弁の中に、この子ども家庭総合センターが福祉保健、教育、警察が連携して、都における子どもと家庭を総合的、一体的に支援する拠点として建設が予定されているというご答弁もございました。また、児童相談センター、教育相談センター、新宿少年センターのほか、児童会館の機能も移転をするというご答弁もありました。
 私の方は、特にその中で、七階に設置される予定になっております親子関係創造部門(児童会館移転機能)、この部分について取り上げさせていただきたいと思います。児童会館機能の移転ということなんですが、具体的にはどのような機能を移転していくのでしょうか。

〇雜賀参事

 児童会館機能の移転でございますけれども、移転後につきましては、区市町村に対するセンター的機能に重点化を図り、新たな遊びの開発や子育て支援等に関する情報発信、地域の児童館、学童クラブ、子育てひろば、ボランティア団体など、児童の健全育成を担う人材に対する人材育成研修など、幅広く区市町村の子育て支援にかかわる人材、機関への支援を強化してまいります。

◯野上委員

 児童会館において、今、芸術活動を行っている四つの団体なんですが、社団法人日本児童演劇協会、日本児童・青少年演劇劇団協同組合、NPO法人の日本青少年音楽芸能協会、また、全国専門人形劇団協議会の方々から石原知事あてに要望が出ておりまして、ぜひ東京都児童会館の存続をお願いしますという内容なんですね。
 この東京都児童会館は、約四十年にわたってこうしたプロの児童劇団の方たちの、例えば演劇とか人形劇とか音楽とか、芸能団体の発表の場だけでなく、あるいは東京都内の小中学生の芸術の発表の場として、この拠点が今まで活動を続けてこられたということで、ぜひ東京都児童会館の存続をお願いしたいという要望が出ております。
 しかし、今後の予定は未定というか、厳しいというのが回答なんですけれども、現在、今あります児童会館のホールの稼働率、稼働状況、どれぐらい使われているのかわかりますでしょうか。

〇雜賀参事

 現在の児童会館のホールでございますけれども、平成二十年度においては利用可能日数が三百四十一日ございましたが、それに対しまして、稼働日数は百八十四日ということで、利用率は五四%ということになってございます。

◯野上委員

 多分、使われる方が土曜、日曜が中心ですよね。子どもたちが学校に行っているので、平日の夜が中心なので、どうしても稼働率が低くなってくるのかなというふうに思うんですけれども、じゃ、その児童会館の機能が七階に移転をするということが書いてあるんですけれども、この子ども家庭総合センターの七階部分に、演劇の発表の場としたホール、それは設置されるんでしょうか。

〇雜賀参事

 子ども家庭総合センターの七階部分に移転することに予定しております児童会館の機能につきましてですが、ホールの設置は予定してございません。

◯野上委員

 例えば七階に、私なんかは思ったんですけれども、親子関係創造部門ということで、子どもの子育てに関するいろいろな情報発信の場みたいなものもできると思うんですが、例えば一ホール全部、ホールとしていろいろな発表の場として使えるようなところもあってもいいのかなと思うんですけれども、ホールを設置しない理由というのはどういうことなんでしょうか。

〇雜賀参事

 現在の児童会館が開設いたしました昭和三十九年でございますけれども、当時は数少ない公共ホールといたしまして、良質な児童演劇などの提供を行うことによりまして、児童の健全育成に貢献してまいりました。その後、地域における公共ホールの設置が進みまして、都内には現在五百人以上収容できる公共のホールが七十七施設に達しております。そういう中で、児童会館が独自のホールを持つ意義は薄れているというふうに考えてございます。
 今後は、先ほど申しましたように、センター的機能に重点化を図っていくため、現在のようなホールを設置することは考えておりません。これまで児童会館のホール機能の中で実施してまいりましたさまざまな取り組みを、地区の児童館などに引き継いでいきたいと考えてございます。

◯野上委員

 最後になりますけれども、本が出ておりましたね。「証言・児童演劇」という本がありまして、その中で、日本が戦争に敗れて焼け野原になったときに、やっとの思いで国に帰ってきた青年が、何もすることがなくてみんなで芝居をつくったと。おなかはすいていたけれども、幕が上がったり幕がおりたりしたときのあの気持ちはと、涙とともに語る人がいます、もうすぐその人も八十歳になる、そのときお芝居を見ていた人も、もう六十歳を超えていると。
 私はそうなんですけれども、小学校のころに、四年生までまだテレビがなかったので、皆さんは若いからあったと思うんですけれども、要するに、小学校とかに演劇団が来ますと、いつもわくわくして、本当に感動したことを覚えているんです。こういう子どもたちの健全育成に限りなく寄与してきたこういう演劇等、子どもにとっては演劇だけでなく、舞踏とか音楽とか、演劇も含めて、文化芸術というのはとても大事なことだと思っているんです。
 さっき答弁にありました五百人以上収容できるホールが七十七もあるから、もういいやという答弁だとは思うんですけれども、ぜひこれからも、逆にいえば、今まで演劇界をリードしてきた方たちを講師みたいな形で、これから地区で、児童館の指導員の方とか、演劇を指導される方たちの人材育成研修の場の講師のような形で、また技術指導をしていただくとか、そういう七階の機能を非常に充実、発展させて、ホールはできなかったけれども、逆に人材育成のためによかったなといわれるような施設として、活躍の場として使っていただければということを要望して終わります。
 以上です。

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