平成22年厚生委員会(2010年9月30日)タミフルの売り払いについて等

平成22年厚生委員会(2010年9月30日)


◯野上委員

 私も厚生委員会最後の質疑をさせていただきます。
 今回は、百五十号議案、百五十一号議案、百五十三号議案について、備蓄用のタミフル、リレンザの買い入れ、売り払いについて質疑をさせていただきます。
 この新型インフルエンザの計画的な備蓄状況について最初にお伺いしたいと思います。
 ここ何年間にわたり、どれだけの抗インフルエンザウイルス薬を計画的に備蓄してきたのか、お伺いいたします。

〇中谷健康安全対策担当部長

 国は、流行規模につきまして、全人口の二五%が罹患すると想定しておりますが、都は、人口が集中する特性を考慮いたしまして、タミフル、リレンザをそれぞれ都民の三〇%ずつ備蓄する計画を立てております。
 タミフルについて、平成十八年度から今年度まで三百八十四万人分、リレンザにつきましては、平成十九年度から今年度まで同じく三百八十四万人分、合計で都民の六〇%、約七百七十万人分の備蓄を実施いたしまして、今年度で完了する予定となっております。

◯野上委員

 この当時、多分一千二百八十三万人の都民がいて、その人口の約六〇%、七百七十万人分の備蓄計画が終了したということがよくわかりました。今年度の買い入れについて、合計で約三十九億円で購入予定とありますけれども、タミフル一カプセル当たり、また、リレンザ一ブリスター当たり、それぞれ幾らで購入したのか、お聞きいたします。

〇中谷健康安全対策担当部長

 今年度、タミフルの買い入れ価格は一カプセル当たり百九十七・七円、リレンザにつきましては一ブリスター当たり百三十六・五円となっております。

◯野上委員

 これは、約十六億で買ったものを八百三十二万で割ると百九十七・七一五ということでタミフルの値段が決まり、それからリレンザの場合は、約二十二億三千八百万で買ったものを八十二万で割って、それをあと、一箱当たり二つ入っているので、二で割ると、ちょうど一ブリスター当たり百三十六・五円という計算になるんだと思うんですね。
 それらの価格というのは市場価格と比べてどうなんでしょうか。また買い入れの価格は、どのようにしてこれを決定しているんでしょうか。お伺いいたします。

〇中谷健康安全対策担当部長

 備蓄用のタミフル、リレンザは、パンデミックに使用が限定されている行政備蓄用といたしまして、タミフルについて薬価の約六五%、リレンザにつきましては約八〇%の価格で購入しており、市場価格より安価となっております。これらの買い入れ価格は、国の買い入れ価格を踏まえて決定したものでございます。
 なお、備蓄するためには、購入だけでなく、保管や配送等の経費が必要でございます。

◯野上委員

 市場では大体タミフルは一個約三百円ぐらいですかね。それから、リレンザについては百七十円ぐらいだと思うんですね。ただ、たくさんの量を保管して配送する分のそういう輸送経費とかもありますので、そこら辺を考慮した買い入れ価格だということだと思います。
 では、売り払い予定価格が約四十九億円ということでございますけれども、この価格はどのようにして設定しているんでしょうか。

〇鈴木食品医薬品安全担当部長

 備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売り払い時の予定価格でございますが、タミフル、リレンザそれぞれの薬価から卸売販売業者の流通に係る経費を差し引いた額に設定しております。この価格設定は、国が備蓄薬を売り払う際の考え方に準じたものでございます。

◯野上委員

 これは備蓄薬なので、あくまでも市場で治療薬、タミフル、リレンザが足りない場合において供給する薬ということで、七百七十万人分の備蓄は、使用期限が過ぎると、これはどうするんでしょうか。

〇中谷健康安全対策担当部長

 国は都道府県に先行して抗インフルエンザウイルス薬を備蓄しておるわけでございますが、使用期限経過後、廃棄する方針と聞いております。しかしながら、明確な取り扱いは示されておりません。都といたしましても、その取り扱いについては課題と認識しております。

◯野上委員

 三十九億円が安いか安くないか、そこら辺はちょっと難しい判断だとは思うんですけれども、要するに、十八年から約五年間をかけて、七百七十万人分のタミフル、リレンザを備蓄しているわけでございますよね。約七年間が使用期限、それを過ぎると一応廃棄するということなので、五年間をかけて購入した中から、例えば一番古いのが十八年に購入していますから、二十五年が、そこで使用期限が切れるわけですね。
 例えば、その五分の一をとりあえず先に市場に出してしまう、で、その足りない分をまた逆にどこかから借り入れてしまう、そういうローリング方式にすると、いつまでも使用期限が切れない備蓄薬がずっと東京都には残っている。しかも廃棄しなくても済む。廃棄に係る量たるや、すごいものだと思うんですね。廃棄の費用、しかも産業廃棄物として廃棄するわけでありますので、その処理も大変だと思うんですね。しかも、都民の税金をばんばん、すべて捨てるということもないので、そういうような形で、ローリング手法というんですかね、これは私が考えたので、別にどこにも載っていないんですけれども、そういうふうに順繰り、順繰りに市場に出して、足りない分を補完していくようなやり方にすると、税金もむだにもならないし、また、きちっと備蓄薬もそろっているということになると思うんです。多分、何年に購入したものがどこの倉庫にどれだけあるというのはコンピューターできちっと管理されていると思うんですね。ですから、探すこともなく、何年に購入したのはどこどこ倉庫にこれだけあるという量も把握していらっしゃると思うんですが、ここら辺はいかがでしょうか。これは私の考えなんですけれども、いい答弁じゃなくても全然構いませんので、済みません。

〇中谷健康安全対策担当部長

 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、行政備蓄用の抗インフルエンザウイルス薬につきましては、パンデミック期に使用が限定されているところでございまして、そういった観点で市場価格より安価で購入しているということでございます。したがいまして、パンデミック期に市場で薬が不足した場合にのみ放出することとされております。
 先生お話しの五年間のローリングにつきましては、そういった観点から、実施はなかなか難しいという状況でございます。

◯野上委員

 国の方針でそういうのができないのだったら、東京から国を変えるみたいな形で先行して取り組んでいっていただければどうかなというふうに思います。
 それともう一つ、先ほども柳ヶ瀬理事から出たんですけれども、欧州の方でいよいよ治療薬のタミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスが広がりつつ--これは欧州の疾病対策センターというところで発表がございました。それから、先ほどもありましたけれども、国立感染症研究所の方でも、この耐性ウイルスがアメリカでも発見されたということで、タミフルの使用が多い日本で広がると、治療に大きな影響が出るおそれがあるということを発表しております。
 ですから、例えば、いつも治療薬、タミフルを備蓄するのではなく、タミフルに耐性を持つウイルス株により強い治療薬、そういった新しいものを備蓄するということも大事ではないかと思うんですね。その点に関してはどうでしょうか。

〇前田感染症危機管理担当部長

 ご質問のタミフル耐性株についての対応でございますけれども、タミフル耐性のウイルス株につきましては、リレンザには耐性がないことが確認されております。都は、こうしたウイルスの薬剤耐性を考慮いたしまして、タミフル、リレンザをそれぞれ都民の三〇%相当分ずつ備蓄しているものでございます。
 今年度で備蓄は完了いたしますが、今後とも、薬剤耐性や新薬の開発状況等も考慮しながら、必要に応じて備蓄内容について検討してまいります。

◯野上委員

 最後に。
 多分、薬事法とか国の方針とか、いろいろ厳しいことも多々ありますけれども、あくまでもこれは都民の税金三十九億円ということなので、またこれもしっかりと検討をこれからもしていただければと思います。
 以上で終わります。

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