平成14年度各会計決算特別委員会第1分科会(2003年10月24日)人事委員会について等

平成14年度各会計決算特別委員会第1分科会(2003年10月24日)


◯野上委員

 それでは、人事委員会についてご質問いたします。
 人事委員会の職務としては、給与勧告、それから人事委員会の開催を初めとして、採用試験や昇任選考の実施、それから職員の公平審査、情報開示の手続など大変多岐にわたっております。こうした人事委員会の事業を進めていく上では、効果的、また効率的な執行をしていかなければならないと思います。その観点から、何点かお伺いしたいと思います。
 最初に、公平審査についてでございますけれども、この七ページの決算説明書に書かれておりますが、措置要求事案係属件数が十二件、不服申し立て事案係属件数が六十五件と、多くの案件が表示してございますけれども、公平審査は、人事委員会の大変重要な役割であると思いますけれども、ここ最近どういった係属案件があって、またその処理期間にどれぐらいの日数を要するのかについてお伺いしたいと思います。

◯矢島参事

 公平審査の近年の傾向についてのお尋ねでございますけれども、措置要求、不服申し立てとも、係属件数につきましては、毎年おおむね同程度で推移してございます。
 内容といたしましては、指導力不足教員の決定に関する事案あるいは職場内禁煙、あるいは、いわゆるセクハラに関する事案が見られることが最近の特徴ではないかというふうに考えてございます。
 また、申し立てから判定裁決までの処理期間についてでございますけれども、案件の内容によってさまざまとなっておりますけれども、措置要求ではおおむね六月程度、不服申し立ての場合で平均九月程度となってございますが、証人を呼んで口頭審理を行うような事案などにおいては、二年を超えるケースもあるというのが実情でございます。

◯野上委員

 内容によっては六カ月あるいは九カ月、また年を越してしまうようなケースもあるというご説明でしたけれども、公平審査は公正であるとともに迅速な審理が求められると思うのですが、多数の案件を抱える人事委員会としては、どのように取り組んでいらっしゃるんでしょうか。

◯矢島参事

 公平審査は職員の権利救済のために設けられている制度でございまして、請求人の主張について、十分な審査を行う必要があるわけですが、同時に、迅速な審理が非常に重要な要素となっていると考えております。
 このため、不服申し立ての審査に当たりましては、請求人と処分者、双方のさまざまな主張を事前に書面でやりとりをし、争点をあらかじめ整理をした上で口頭審理を行うなど、計画的あるいは効率的な審理を行っているところでございます。
 今後とも、一層の審理の迅速化に向けて努力をしてまいります。

◯野上委員

 次に、昇任選考についてお伺いしたいと思います。
 これは六ページにございますけれども、人事委員会は、ことし一万百九十人の採用試験の申し込みがありました。それから昇任選考に関しましては、七千三百九十二人の方が昇任選考等を受験しているわけであります。国のキャリア制度は、採用の入り口で、その人のコースというのが決まっておりますけれども、都の採用制度、昇任制度というのは、高卒であれ、短大卒であれ、大学卒であれ、学歴によらず管理職選考により管理職を登用していらっしゃるわけです。私は、この東京都の開かれた制度はすばらしいものだと思っております。本人の鋭意努力によって幾らでも昇進がしていけるという、こういった管理職の登用を行ってきたことを、高く評価している者の一人であります。
 そこで、都における管理職選考制度の概要と実施状況についてお伺いいたしたいと思います。

◯星川試験室長

 都の管理職選考は、学歴、年功や性別にとらわれず、能力主義に徹し、公平、平等に幹部職員の内部選抜を行うことを目的とする制度でございます。
 現行の制度では、職員の職層により、若手の主任級職員を対象とした種別A、中堅の係長職員を対象とした種別B、ベテランの課長補佐級職員を対象とした種別Cの三種類で実施しており、キャリアのステージに応じて、意欲と能力のある職員に、広く幹部登用の道を開いております。
 平成十四年度は、A、B、C合わせて千六百六十七人が受験し、百三十四人が合格しており、倍率は平均して十二倍程度でございました。

◯野上委員

 十二倍という大変難しい試験をくぐり抜けてこられているということがよくわかりました。
 地方分権の推進や都民意識の変化など、都政を取り巻く諸情勢が変化し、行政の役割に大きな変容をもたらしております。平成十八年度より複式簿記の導入も始まるようでございますけれども、このような中で、都の管理職が果たさなければならない役割は一層大きくなっており、求められる資質も、より幅広く高度なものになってきております。
 そこで、都の管理職選考実施に対し、重視している事項や、今後の改善への取り組みについてお伺いしたいと思います。

◯星川試験室長

 管理職選考では、困難な課題に正面から立ち向かい、具体的な成果を上げる実践的能力の高い人材を選抜することが必要であり、勤務評定を重視しつつ、人物重視の観点から、面接試験の改善等に努めております。
 また、平成十六年度の選考においては、経営感覚の重視など今日的な課題を的確に解決する知識の検証を行うため、新たに行政評価、行政改革等の知識、事業経営や財務諸表等の知識を問う試験を導入するなど、改善に努めてまいります。

◯野上委員

 ありがとうございます。
 人事委員会は、ただいま伺った公平審査や試験のほか、職員の給与勧告、労働基準監督機関としての事業など、人事行政にかかわる重要な事業を実施しておりますけれども、一方、都は、厳しい財政状況の中にあり、より一層の効率的な事業執行が求められています。人事委員会では、どのような経費削減に努めているのか、お伺いしたいと思います。
 例えば、七ページにございますけれども、不用額説明の中の1、経費節減という、金額的には非常に少ないんですけれども、いろいろ努力をされて六百二十八万六千円余りを節減をしているという、表の中にも出ておりますけれども、もう少し具体的にお聞きしたいと思います。

◯松田任用公平部長

 事業規模全体が大変小さい中ではございますけれども、古い電算処理システムのダウンサイジング、委託処理にかえて職員のパソコンによるデータ処理の拡大、ITを活用した各種印刷物の作成などをいたしまして、経費の削減を図り、適正な事業執行に努めております。
 人事委員会の事業は、職員採用試験において実施する種別や採用予定人数など、任命権者側の動向によりまして事業規模が左右され、これに伴って経費が変動する面もございますが、今後とも、不断の業務改善により効率的な運営に努めてまいります。

◯野上委員

 最後に、こういった効率的な事業の執行には、きめ細かな工夫が大切であると思います。また、人事委員会という立場で、中立、公平であるという、いろいろな方々を選別していく能力というのは、ここにゆだねられているんじゃないかなというふうに思っております。
 今後とも、最少の経費で最大の効果が上げられるように、これからも人事委員会として努力をしていただければと思っております。
 終わります。

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