平成25年オリンピック・パラリンピック招致特別委員会(2013年4月17日)IOC評価委員会の訪問について等

平成25年オリンピック・パラリンピック招致特別委員会(2013年4月17日)



〇野上委員

 先月三月四日から七日の四日間の日程で行われましたIOCの評価委員会の訪問から、はや一カ月以上が過ぎました。東京訪問のプログラムを終えて記者会見に臨んだクレイグ・リーディー委員長は、招致委員会のプロフェッショナルな準備と協力に熱意を感じた、政府と経済界の強い支援も知ることができた、皇太子殿下にお目にかかれたことは国民的支持がある象徴だという好意的なコメントを述べていらっしゃいました。東京は招致実現に一歩近づいたのかなという感想も持ちました。

 その後、マドリード、イスタンブールの訪問と委員長コメント、先ほど淺野副委員長が辞書で調べた内容をおっしゃっていました。私も、この三つの言葉の深い意味は何なんだろうなと思って調べてみました。でも、最終的には、ちょっと辞書が安かったせいもあって、すばらしいという大体似たような意味なのかななんて思ったところなんですけれども。

 これから立候補都市全体も、どことなく優劣もそんなに大きくなく、今は、これから横一線でどこが招致レースに勝っていくのかというスタートラインに立っているのではないかなというふうに思っております。そうだとすると、今後は招致委員会が中心となって行うロビー活動、また国際プレゼンテーションの成否に勝敗がゆだねられると思っております。

 前回、二〇一六年招致の際にも、南米初開催という、わかりやすくて情熱的なプロモーションを行ったリオデジャネイロが終盤から俄然注目を浴びて、最終的な勝利を得たわけでございます。やはり招致実現には、その都市ならではの強烈なメッセージを発することが一つのポイントになってくると思っております。

 そこで、今後予定されている四つの国際プロモーション活動、スポーツアコード会議と国内オリンピック委員会連合総会、テクニカルブリーフィング、IOC総会があるわけですけれども、メッセージの発信のポイントをどういうふうに考えているのか。余り出しても、多分、秘密裏にしっかりと計画をしていらっしゃるんだと思うんですね。余り情報が漏れてもいけないことだと思っているんですけれども、この内容について、わかる範囲で、出せる範囲で、都の計画についてお伺いいたします。

〇早崎スポーツ振興局連絡調整担当部長

 今後、IOC委員が多数参加する主な国際プレゼンテーションでございますけれども、五月にはIOC委員のほか国際競技連盟の関係者が多く集まるスポーツアコード、六月には各国の国内オリンピック委員会の連合の年次総会でありますANOC、七月には全IOC委員を対象としたテクニカルブリーフィング、九月にはIOC総会での最終プレゼンテーションが予定されております。

 九月の開催都市決定投票を見据え、プレゼンテーションの対象の興味や関心に応じ、おのおのの場面で東京の魅力を効果的、戦略的にアピールしていきたいと考えております。

 例えば、五月に予定されているスポーツアコードでは、各国際競技連盟の幹部が多く来場することでございますので、アスリートファースト、競技者第一の東京の計画や、各国際競技連盟にとっての東京開催のメリットなどを具体的にPRする予定でございます。

 一方、先ほどお話にあったとおり、リオデジャネイロは情熱的なプレゼンテーションでIOC委員の心をつかみ、開催をかち取ったといわれております。今後のプレゼンテーションでは、ディスカバー・トゥモローという東京の明確なスローガンを基軸に、東京のすぐれた開催計画とともに、我々の招致にかける思いや、スポーツを通じた世界への貢献などについて熱い情熱を訴えてまいります。

〇野上委員

 こうした国際会議の場では、立候補都市としてのプレゼンテーションのほかにブース出展が認められております。IOC委員やメディア関係者などに直接、東京招致のコンセプトや計画の特色をPRできるチャンスがあります。

 プレゼンテーションだけでは伝えられない部分や東京の強みを売り込む貴重な機会だと思いますが、このブース展示について、心をつかむために、今後どのような工夫を行っていくのかについてお伺いいたします。

〇早崎スポーツ振興局連絡調整担当部長

 海外での招致ブース展示については、先ほど申し上げた四つの国際会議の中では、スポーツアコードとテクニカルブリーフィングにおいて立候補都市のブース展示が認められております。これらは、東京の大会開催計画の内容やすぐれた点をIOC委員などへ個別に説明し、具体的にPRできる絶好の機会でございますので、大会開催能力を確実に説明し、IOC関係者の信頼をかち得るよう、映像や展示とも組み合わせて、万全の対応を行ってまいります。

 あわせて、装飾や展示内容などの工夫により、東京ならではのホスピタリティーやすぐれたイノベーションの側面を十分に伝え、都市としての魅力をこの場でも最大限アピールしてまいります。

〇野上委員

 プレゼンテーションやブース展示においては、効果的なアピールを行っていくことは非常に重要であると思っております。

 また、IOCの委員の心を動かすことができるのは、やはり招致に向けた私たち日本人の厚い心情を伝え切ることも大事だと思っております。大震災を乗り越えて、老いも若きも、健常者も障害者も、世界最大のスポーツの祭典を通じて一つになっていけるという、プレゼンターやスピーチの内容は当日までは秘密だと思いますけれども、オリンピック・パラリンピック開催にかける多くの日本人の希望を、ぜひこれからの招致活動で伝えていっていただきたいと思っております。

 私たちも、九月七日の開催決定の日まで、都民、国民に招致支持を真剣に呼びかけ、招致実現に向けた風を送りたいと思っております。

 そして、ちょっとつけ加えさせていただいて、前回も少しお話をさせていただいたんですけれども、国際オリンピック委員会というIOCは、一九八八年以来、オリンピック大会で禁煙方針を採択して、会場の禁煙化のみならず、たばこ会社によるサポーターシップすら拒否しております。

 その中で、実はリオデジャネイロというのは、ずっと受動喫煙防止はやっていなかったんですけれども、本当に招致決定の直前に受動喫煙防止条例を制定したわけです。本当に、ちょっとずるいなんていうような感じもちょっとあるんですけれども、シカゴはもともと受動喫煙防止の条例には、決定をして、二〇〇六年にもう既に施行していたわけでございます。

 前回の招致のとき、リオ、シカゴ、東京、マドリードの中で、東京は全くそういうものがなされていなくて、マドリードは不完全な受動喫煙防止法といわれておりまして、これはスペインモデルといわれた、大したことないんだけれども、一応していますよみたいなアピールをしていたわけです。それに対して、シカゴはしっかりと受動喫煙防止条例を制定しておりまして、リオは直前に、しかもぎりぎり、招致の本当に二カ月前ぐらいに制定をしてアピールしたということ、八月ですね、アピールをしたということもありまして--ですから、今回は、逆にマドリードはスペインモデルを廃して、正式な条例制定をきっちりとしておりまして、それからイスタンブールも、これは、たばこを吸う人口が多い割には、二〇〇九年七月に受動喫煙防止条例の制定をしっかりとやっておりまして、東京だけがまだそれが制定されていないということは非常に、ここの招致レースにおいては少しマイナスなのかなというふうに思っております。

 ぜひ東京も、まだ時間がありますので、受動喫煙防止条例の制定等を考慮しながら、オリンピック招致に勝っていきたいなというふうに思っております。

 意見表明をさせていただきました。

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