平成14年都市・環境委員会(2002年10月31日)踏切問題について等

平成14年都市・環境委員会(2002年10月31日)


◯野上委員

 十月一日、都民の日は、どしゃ降りの大雨でした。台風二十一号の被害について、大変地元関係区とも心配をしておりました。
 この被害状況なんですけれども、八王子の方で床上浸水が一棟、それから昭島市で一棟、それで床下浸水が八王子市で六棟、昭島市で一棟、町田市で二棟、日野市で五棟、合計十四棟ということでございました。
 近年、集中豪雨による都市型水害が頻発しております。田畑や緑地が開拓されて、宅地になり、ビルが建ち、道路のアスファルトの舗装が進んだため、保水、湧水機能が著しく低下し、この前のようにゆっくりした台風、停滞した台風の動きにより、雨が一たん降ると、流域から、一挙に大量の雨水が河川や下水道に入り込むことが原因とされております。
 今回、私は、資料要求として、過去三年間における、二十三区と多摩地域における床下浸水と床上浸水した地域の戸数を、地区別にわかれば教えてくださいといったんですけれども、区市町村の地域からの報告が都市計画局には吸い上がってこないのでわからないという結果でございました。
 では、どこがこういったものを吸い上げているのかというと、それは総務局であると。その情報は都市計画局には入らないので、被害の集約は総務局の方で聞いたのを教えていただきました。
 では、雨水対策をどこが中心に行っているのかお聞きしましたら、例えば、河川の改修、河川の拡幅は建設局でやると。それから雨水調整池の整備、ポンプ場の整備は下水道局だと。雨水流出抑制施設の整備は、総合治水対策協議会が運営していると。それはどこが所管しているのかというと、これが都市計画局が中心になって、区市町村から選出されたメンバーで構成されていると、よくわからないような内容でございました。
 私は、雨水対策に関しては、関係各局が、本当に綿密な連携を図りながら取り組んでいく必要があると思いますけれども、この点について、いかがでしょうか。

◯只腰都市基盤部長

 総合的な治水対策でございますが、大きく、ハード系の対策とソフト系の対策というふうに分けられると思います。
 ハード系の対策としては、ご承知のように、川を改修するというような事業、それから下水道ポンプ所管渠を整備するような事業、いわゆる治水施設の整備事業のほか、流域の対策事業として、貯留あるいは浸透による雨水流出の抑制などが挙げられると思います。
 また、ソフトな対策としましては、そういう水、流路系の議論とは別に、適切な土地利用の誘導だとか、あるいは、先ほどお話出ましたような出水時の防災警戒体制などが挙げられると思います。
 こうした広い意味での総合的な治水対策につきましては、先ほど申し上げましたような、ハードな対策あるいはソフトな対策も組み合わせて、関係各局が連携を図って雨水対策を推進しているところでございます。

◯野上委員

 では、都市計画局の役割をもう少し具体的に教えていただければと思います。

◯只腰都市基盤部長

 私どもといたしましては、昭和六十一年度からでございますが、先ほど申し上げたような総合治水対策を総合的に推進するため、私どもも含めた関係局並びに区市町村で構成されます総合治水対策に関する協議会を設けまして、雨水対策の推進あるいは都民へのPR活動を進めているものでございます。
 また、施策といたしましては、そのうち雨水の流出抑制対策を担当してございまして、広域行政という立場から、民間の大規模施設や公共施設への雨水貯留浸透施設の設置指導等を行っているところでございます。
 今後とも、安全なまちづくりを目指しまして、総合的な治水対策の推進に向けて取り組んでまいります。

◯野上委員

 この六十一年から行われている総合治水対策に関する協議会というのは、年何回ぐらい行われて、また構成メンバーはどうなっているのか、ちょっとお聞きしたいと思うんです。
 地域からの実態が、その場で上がってくるのかどうかも、ちょっとお聞きしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 この協議会でございますが、関係の区並びに市の担当セクションから、並びに東京都の都市計画局、それから建設局の河川部、下水道局流域下水道本部、それから土木技術研究所等で構成をしているものでございます。
 その会合におきまして、治水対策の進捗状況につきまして調整を図ってございます。

◯野上委員

 ちょっと、しつこいようですけれど、二十三区から、区から必ず一人は出ているわけですね。各区市町村から、必ずその協議会に一人は出ているということで、確認させていただいてよろしいでしょうか。

◯只腰都市基盤部長

 関係の区市から、担当のセクションが出てございます。

◯野上委員

 下水道の雨水対策というのは、一応、一時間に五〇ミリの雨に対処できる雨水排水施設の整備を行っているということをお聞きしておりますけれども、これからの時代を考えますと、やっぱり五〇ミリでは厳しいのではないかなというふうに思っております。ぜひ、もう少し、七五ミリぐらいの降雨に対応できるように、河川改修との調整も図っていただければと思っております。
 東京都の総合的な治水対策につきましては、都市計画局がリーダーシップをとって、各局を動かしながら推進していただきたいというふうに思って、次の質問に移ります。
 地元葛飾の高砂駅の踏切問題について伺いたいと思います。
 空港から都心までのアクセスのよしあしというのは、その国の明暗を分かつともいわれております。中国とか韓国の発展というのは、物すごいものがあるなというふうに感じております。
 それに比べて、日本のアクセスは、都心から空港まで約一時間を要する、大変にアクセスが悪いわけなんですけれども、新たな成田空港のアクセスとして、成田B案ルートという整備事業についてお伺いしたいと思います。
 これは、どのような計画の内容であるのか、また、どのような効果がもたらされるのか、お伺いしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 ご指摘の成田空港アクセスの一環としての、いわゆるB案ルートでございますが、都心方面は、都営の浅草線あるいは京成の上野に至るわけでございますが、京成の上野線の京成高砂から分岐をいたしまして、現在でき上がっています北総・公団線千葉ニュータウンを通過いたしまして、その終点、印旛日本医大から新線を十キロつくりまして、現在の成田市の成田線との分岐から、今の成田空港に入っている線を改良いたしまして、それをつなぎまして特急電車を走らせるということで、これを成田B案ルートというふうにいってございます。
 このB案ルートの整備によりまして、日暮里から現在の空港第二ビル、これ五十一分かかっているわけですが、これが三十六分程度ということで、十五分程度の時間短縮が見込まれるものでございます。

◯野上委員

 資料にもありますように、平成十三年に、都市再生本部が、羽田空港の再拡張を都市再生プロジェクトとして決定したとありますけれども、この進捗状況について、どこまで進んでいるのか、具体的にお伺いしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 このB案ルートでございますが、新線につきましては、先ほど申し上げたように、十キロ区間だけでございまして、残りの区間につきましては、既設線の改良を行うというものでございます。
 この新線と、改良を行う機関といたしまして、千葉県等が主体になりまして、成田高速鉄道アクセス株式会社というのがことしの四月に設立をされまして、七月に免許を取得してございます。現在、アセス法に基づく手続等を行っているところでございます。

◯野上委員

 そのB案ルートの途中に位置し、現在でもあかずの踏切であります高砂一号踏切の現状についてお伺いしたいと思います。
 先ほど樋口副委員長の話にもありましたけれども、この高砂駅の現状は、一時間に五十分を超えるあかずの踏切ルートになっておりまして、もし、このプロジェクトが開通いたしますと、一時間に、一、二分しかあかないんじゃないかというぐらいの感じになってくるんじゃないかと思って、心配をしておりますけれども、この現状についてお伺いしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 このB案ルートでございますが、高砂のご指摘の区間を除きますと、郊外方につきましては、ほとんどといいますか、踏切のない状態でございます。
 この高砂の踏切でございますが、高砂一号踏切と二号踏切というのがございますが、その一号踏切を取り上げますと、高砂駅の成田方に位置をしておりまして、たまたま高砂で京成の本線と金町線と、先ほど申し上げた北総・公団線と、三つ分かれる関係になっておりまして、そういう、すべての電車が集まってくるようなところに踏切があるということで、都道との踏切でございます。
 この踏切ですが、ピークの最大遮断時間が四十九分でございまして、いわゆるボトルネック踏切に分類されるものでございます。踏切を横断する自動車交通量は、一日五千台、歩行者数は四千六百人でございます。

◯野上委員

 この前の第三回定例会でもいったんですけれども、ちょうど石原都知事も視察に来てくださったんですね。私たちとしては、ずっとあかないで待っててもらいたかったんですけれど、すぐあいちゃったんです。(笑声)たまたま、すぐあいてしまって、何か、ああ、ショックみたいな、とても臨場感がないのがあったんですけれど……。
 私も車に乗っていまして、高砂のこの踏切を通るときには、必ず三十分前から一時間、余分に時間を見越して行きます。そうしないと、踏切があいても前の車が動かないので、やっとあいたのに、行こうと思っても行けないんです。自転車、それから歩行者、双方向にぐちゃぐちゃに我先に駆け込んでいきますので、本当にこちらも、何というのかしら、前がしっかりあいたことを確認して、ゆっくり行かないと、とても危ないような、危険な踏切なんですね。ぜひぜひ、この高砂一号踏切の問題解決に当たっては、高砂駅付近の京成線の連続立体交差化など、いろいろな方法が考えられると思うんですね。仮に鉄道を高架にすると、どのような課題があるというふうに認識されているのか、お伺いしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 先ほどの西武新宿線の議論と同じような議論になるわけですが、道路と鉄道の立体交差につきましては、鉄道側を立体化する方法と、道路を立体化する方法がございます。
 ご指摘のように、鉄道を立体化する方法になりますが、京成高砂駅から郊外方に線路が三方向に分岐していますので、それをすべて上げなきゃいけないということになります。それが一つ。
 それから、この駅に隣接しまして、三万七千平米の高砂の車庫がございます。車庫から電車が駅に出入りしているわけでございますので、本線だけ上げますと、車庫が取り残されてしまうということで、この車庫をどうするかという問題がございます。
 また、交通広場が非常に狭いというようなこともございまして、周辺のまちづくりをどういうふうに進めていくかというような課題があろうかと思います。
 こういうことを含めまして、非常に費用もかかるであろうということから、財政状況等も課題になろうかというふうに、私ども考えてございます。(「さっきの中野区のような案を出しちゃえばいいんだ」と呼ぶ者あり)

◯野上委員

 案を出していただければ非常にうれしいんですけれども……。
 ことしの八月三十一日、大変暑い日だったんですけれども、高砂中学校の体育館で、高砂駅地域住民決起大会というものが開かれました。行かれた方、いらっしゃいますか。いらっしゃらないですね。
 この中で、地元の都議会議員も四人全員出席いたしまして、地元の区議会議員さんも、ほとんど参加させていただきました。やっぱり何としても踏切解消を待ち望んでいる人が、体育館じゅう、いっぱいいらっしゃるわけですね。これ、何とかしていっていただきたいと思うわけです。
 昨年から、葛飾区と江戸川区とともに、一緒になって勉強会を進めているということをお聞きしているんですけれども、今年度は、どのような課題に取り組んでいこうとしていらっしゃるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 初めに、八月の住民総決起大会でございますが、八月三十一日に、葛飾区長さんを含めまして、住民の方、五百名程度参加されたということで、たまたま私ども出席はしてございませんが、内容につきましては、区から報告を受けてございます。
 それから勉強会ということでございますが、昨年から葛飾区と江戸川区とともに進めているものでございます。これまで鉄道施設、先ほど申し上げた車庫の状況とか、そのような現状、それから地域のまちづくりの課題等を把握してまいってきてございます。
 今年度は、鉄道と道路の立体化につきまして、可能性につきまして検討してまいって、適切な案がつくれればというふうに思ってはございます。

◯野上委員

 大変、財政問題があって厳しいと思うんですけれども、ぜひぜひ前向きに検討していただいて、樋口副委員長がいわれたように、案を出していただければありがたいかなというふうに思います。
 以上で終わります。

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