平成15年都市・環境委員会(2003年2月4日)中小企業について等

平成15年都市・環境委員会(2003年2月4日)


◯野上委員

 これから、ますますまちづくりの基本を環境に置いて、人と自然が真に共存する理想の都市建設を進めていかなければならないと考えております。
 ドイツやスイスに行きますと、国を挙げて環境対策に徹していることに感心することや学ぶことが多く、害になるもの、ごみをふやすものは徹底してつくらない、売らない、買わないという姿勢を、私たち一人一人が貫いていくときに、環境立国日本として生まれ変われるものと思います。
 諸外国の環境都市宣言をしているところは、人々の環境への関心が高いこともあるのでしょうけれども、環境に悪いことはやってはいけないという法律があり、厳しい罰則や罰金の制度で、違反するとその企業は経営していけなくなるところまで、そういう仕組みがつくられております。
 今、産業廃棄物については、排出した事業者がみずから処分するか、許可を持つ処理業者に委託して処理しなければならないとされております。しかし、処理経費を節約するためでしょうか、廃棄物を山林や原野、はたまた民家の近くに、安易に不法投棄する事例も、後を絶っておりません。また、東南アジアの諸外国まで日本の廃棄物が持ち込まれているということも報道されております。
 現在、全国、年間四十万トン以上もの廃棄物が農地や山林に不法投棄され、環境破壊を招いております。不法投棄に関する罰則については、平成十二年度法改正でも、五年以下の懲役または一千万円以下の罰則、法人については一億円まで課徴できることになり、反社会的行為という位置づけが強化され、制裁措置が大幅に引き上げられたにもかかわらず、後を絶たないのも現実です。
 廃棄物の埋立処分計画について、幾つか質問をいたします。
 この廃棄物等の埋立処分計画の三ページに、廃棄物などの発生予測量の表があります。これによりますと、廃棄物系の発生土、つまり一般廃棄物、産業廃棄物及び都市施設廃棄物の合計の発生率は、平成十四年度では千二百万トンとなっております。廃棄物の一般廃棄物は、資源ごみを除いた量であり、産業廃棄物は、中間処理を行ったもののうち、都の最終処分場の受け入れ基準を満たすものに限り一定量を受け入れた量となっております。
 今は、まだ平成十四年度の途中ですけれども、この十四年度の発生量の実績は、なかなか出せないとは思いますけれども、平成十四年度の発生量は、この表に示してある千二百万トンという見通しでよろしいのでしょうか。

◯福永廃棄物対策部長

 廃棄物等の埋立処分計画の三ページにございます廃棄物等の発生予測量の表の数値でございますが、一般廃棄物につきましては区部の発生量に限ったもの、産業廃棄物につきましては中小企業から排出されているものに限ったものなど、都の処分場への受け入れに関係したもののみの発生予測量でございます。
 廃棄物等の発生予測量は、一般廃棄物につきましては、一世帯の排出量、排出原単位に予測人口を乗じることなどにより推計しておりまして、産業廃棄物につきましては、過去の実態調査等により推計をしているところでございます。
 なお、お尋ねの廃棄物等の発生量の十四年度の実績でございますけれども、年度途中でもあるということがございまして、現時点では、集計はいたしておりません。

◯野上委員

 これはまた数年後になるんでしょうか、実際に結果がわかれば教えていただければと思っております。
 次に、産業廃棄物についてお聞きいたします。
 産業廃棄物については、都内の中小企業からも排出される産業廃棄物のうち、一定量を受け入れるとなっております。これまでも受け入れを行ってきておりますけれども、産業廃棄物の中央防波堤外側埋立処分場での受け入れ量の実績はどうなっているのでしょうか。

◯福永廃棄物対策部長

 産業廃棄物のこれまでの受け入れ計画量は、年間二十万トンとしておりましたけれども、受け入れ実績は、これに対しまして、平成十二年度は二十五万七千トン、十三年度は二十七万六千トンを受け入れているところでございます。

◯野上委員

 ということは、平成十二年度で五万七千トンを余分に受け入れ、平成十七年度で七万六千トンを余分に受け入れたということになると思うんですね。
 それでは、産業廃棄物の排出事業者が都の処分場に持ち込んだ量は、一社当たり、一カ月平均何トンになるのでしょうか。

◯福永廃棄物対策部長

 中央防波堤外側埋立処分場への産業廃棄物の直接受け入れを承認しております排出事業者でございますけれども、平成十三年度は約五百二十社でございまして、これらの排出者からの年間の搬入量が約一万二千トンございますので、これから計算をいたしますと、排出事業者一社当たりの月平均は二トンを受け入れているということでございます。

◯野上委員

 一社当たり月二トンというのは、非常に少ない量なんですね。四トントラックの半分の量しか受け入れてもらえないと。解体作業をなりわいとしている方々からは、商売がこれでは成り立っていかないというふうに、苦情をよくいわれます。
 現実に一軒の家を解体すると、大量の廃棄物が出てきます。それで、その解体業者さんからのお話をお聞きしますと、リサイクルできるものは徹底してリサイクルに回しているそうです。プラスチックとかガラス、木、手で分けて丁寧な作業をしても残ってしまうものも、結局わずか二トンしか受け入れてもらえないということは、大変厳しい現状があるわけですね。
 産業廃棄物の最終処分は、民間でも最終処分場を有して行っているところもありますけれども、東北とか千葉とか車で長距離を運んで、非常にコストが高くて、中小企業の産業廃棄物を扱っているところにとっては、非常にこれが逼迫をしております。中小企業の方々から都の処分場への期待は、安いですしね、高いものがあります。できるだけ都の処分場での受け入れ枠を確保することが求められていると思いますけれども、この点ではいかがでしょうか。

◯福永廃棄物対策部長

 これまでの埋立処分計画では、産業廃棄物の年間受け入れ枠は、先ほど答弁しましたように二十万トンとしておりましたけれども、今回の改定の計画では、民間処分場の逼迫への対応や都内処分率の向上を図るため、ガス化溶融等発電施設が稼働いたします平成十八年度までは、年間の受け入れ枠として三十万トンに拡大したところでございます。

◯野上委員

 では、二十万トンから三十万トンに受け入れ枠を拡大するということで、少しでも中小企業の方々から受け入れの量をふやせるということだと思っております。地球環境のためにも、廃棄物対策は、減量すること、リサイクルすることが重要であると思います。
 ちょっと自慢ぽいんですけれど、私もエコライフを実践している者の一人なんです。徹底してごみを少なくすることを心がけております。家庭にごみを持ち込むことを断ったり、あるいは包装なども非常に簡単にしたり、あるいはペットボトルや発泡スチロールなどは洗ってスーパーの回収に回すなど、結構忙しい中でもごみを減らす工夫をしておりますけれど、それでも一週間でバスケットボール大体二個ぐらいのごみが出ます。少なくしても、それぐらい出ます。やっぱり最後は最終処分しなければならないということなんですけれども、どこの家庭でも、どうしてもごみは発生してしまうと思います。
 この東京港最後の新海面処分場がいっぱいになってから次の処分場を考えても、もう遅いと思うんですね。新海面処分場の後の処分場についても考えていくべきではないかと思いますけれども、これはいかがでしょうか。

◯福永廃棄物対策部長

 新海面処分場は、東京港内で整備することができます最後の処分場でございまして、その後の新たな処分場の確保は極めて困難な状況となってございます。
 このため、今後におきましても、廃棄物の減量、資源化施策を一層推進することなどによりまして、引き続き現処分場の延命化に最大限努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

◯野上委員

 確かに今の段階では、東京湾に処分場をつくるスペースがもうないということなんですけれども、千葉県と連携を持って話し合いを続けて、もう少し沖の方に続けてつくるとか、何十年先に、どうしてもっと早く手を打っておかなかったのかと反省を抱くようにならないためにも、また、現在不法投棄で撤去作業に各自治体も非常に多くのお金を使っておりますが、このイタチごっこのようにならないためにも、五十年先の長いスパンで計画を持って進めていただければと思っております。
 以上でございます。

◯野上委員

 一月二十三日に、京成本線の大久保第五踏切で、踏切内にいたワゴン車に京成の普通電車が衝突し、電車の車両の下に車を巻き込んで約二百メートル進み、先頭車両が脱線し、ワゴン車に乗っていた男性二人が死亡するという痛ましい事故がございました。
 このワゴン車は、警報機が鳴っている踏切に、前にとまっていた車を追い越して、閉まりかけた遮断機を壊して進入したそうです。自殺行為だとは感じますけれども、それくらいに、踏切で何分も待たされていると、ちょっと遮断機があいたすきに渡ろうとした焦りが、半日も電車をとめてしまうという事故につながったと思われます。
 私ごとですけれども、新年会に行くために三十分も余裕を持って出かけたのですけれども、案の定踏切につかまってしまって遅刻をしてしまうということもありました。少しでも遮断機があけば渡りたいという気持ちは、大変よくわかります。
 京成高砂一号踏切は、朝のラッシュの時間帯の一時間に四十九分も遮断機がおりております。その原因は、先ほど真鍋副委員長からも詳しくありましたけれども、京成高砂駅から東に向かって線路が三方向に分かれていることと、車庫への出入りがあるためです。北総・公団線を経由して成田空港へ向かう鉄道が整備され、近い将来に都心と成田空港を結ぶ電車が増発されていきます。この付近の踏切問題が今まで以上に深刻な事態を招くことは、想像にかたくないわけでございます。
 踏切のそばに高砂駅を横断する歩道橋はあるんですけれども、高砂駅を渡って階段で上がって高砂駅から向こうに渡るという歩道橋はあるんですけれども、健康な私たちだったら、タタタッて上がって、おりていけるんですけれども、やはり高齢者の方は上りおりが非常につらいと思います。
 昨年の十月三十一日にもこの委員会で取り上げさせていただきましたけれども、一昨年の秋から葛飾区と江戸川区が、検討会というか、勉強会を設置して、都や鉄道業者とともに検討を重ねてきていらっしゃるということをお聞きしておりますが、勉強会におけるこれまでの経緯から、どのようなことがわかったのか、また、今後どのような調査や検討が必要となるのか、お伺いいたします。

◯只腰都市基盤部長

 先ほどの説明あるいは前の答弁と若干かぶりますが、この勉強会におきましては、鉄道を立体化するケースと、それから道路側で立体化するケースにつきまして、専門コンサルタントの協力も得まして、技術的な可能性について詰めてまいってきております。
 鉄道を立体化するケースにつきましては、高架で立体化するケースと、地下で立体化するケースございますが、地下の場合ですと、ここにつきましては、この二ページの図面にもございますように、中川を越えてから非常に急な勾配で高砂駅に下り込んできております。中川の手前は、また青戸の二重の立体交差になっているようなこともございますので、中川の高架橋を前提にしますと、このまま駅に向かって潜ってまいりますと、駅が東側に動いてしまうというようなことで、これは大がかりなことになってまいります。
 また、高架式の場合ですが、この中川の高架橋からずっと取りつけていくわけでございますが、北総・公団線が、先ほども申し上げましたように、途中から高架になって現在の鉄道と京成の本線と立体交差をしていますので、その立体交差を空中でといいますか、さらに北総・公団線の方とまたがなきゃいけないということで、大変大がかりなやはり構造物になります。
 あわせまして、先ほど申し上げました金町線の処理とか、あるいは高砂の車庫を全部上げるのか、高架の車庫って大変な事業になりますので、その辺、高架にするにしても大きな課題があるということでございます。
 それから、交差道路を個別に立体化するケースにつきましては、先ほどご答弁申し上げたとおりでございまして、地元の商店街の道路の拡幅というような大きな課題があるということでございます。
 今後の検討の課題でございますが、今申し上げたようなことを、特に鉄道側の立体化、高架の場合のさまざまな対策、あるいは車庫を全部上げるのか、あるいは一部にするのかというようなことも含めまして、さらに詰めてまいる必要があるというふうに考えてございます。
 また、高架化することになりますと、周辺のまちづくりとのとり合いといいますか、そういう検討もぜひ必要でございます。
 また、適用する事業制度、どのような国庫補助を得るかというようなことも含めまして、まだ課題が多いというふうに考えてございます。

◯野上委員

 大変課題が多いわけですけれども、仮に鉄道を高架で立体化しようというふうに方向が一致したとしても、その事業着手までに、どんなに少なく見積もっても五、六年ぐらいはかかるんじゃないかと思うんですね。
 それで工事が完成するまでに、さらに十年から十五年ぐらいかかるのじゃないかと思うんですけれども、成田空港の新しいルートが開かれるのが平成二十二年なんですね。もう余り時間がないわけなんです。とてもそのときまでにこの踏切をなくすというのは困難ではないかなっていうふうに心配をしているわけですけれども、とすれば、抜本的な踏切解消策を進める一方で、平成二十二年に対応した当面の対策もあわせて考えていかなければならないと思うわけです。京成高砂での当面の対策としてどのようなことが考えられるのか、お聞きしたいと思います。

◯只腰都市基盤部長

 先ほどの資料の二ページの上の位置図をちょっとごらんいただきたいわけでございますが、この京成高砂駅の一号踏切、これ都道の踏切なんですが、ずっと西側に行きますと補助線二八〇、途中から都市計画道路になって中川を渡っていくわけですが、逆方向から見ますと、中川を渡りましてすぐ補助二七六号線との交差点がございます。この交差点から上の方、北側に行く補助二七六号線につきましては、下の縦断図にございますように、京成本線とは、京成が橋を渡る関係で高くなっているということで、立体交差をしているわけでございます。したがいまして、この立体交差を有効に使いまして、この京成高砂一号踏切を渡る自動車交通につきまして、迂回ルートの整備ということが考えられるわけでございます。
 この二七六号線につきましては、区の方で、ここから北側に向かいまして水戸街道までの区間、この区間の拡幅を順次進めているわけでございまして、この拡幅によりましては、広域的な意味では自動車交通の円滑化が期待できるのではないかというふうに考えられます。
 また、地域の歩行者、自転車対策といたしましては、先ほどご指摘もございました、踏切が遮断しているときに跨線橋等で、あるいは駅舎内の通路を通って横断ができるというような形も可能なわけでございますが、いずれにいたしましても、バリアフリー化等の対策も今後必要かと思います。
 今申し上げたような当面の対策も含めまして、先ほど申し上げました四者の勉強会の場などを活用して、引き続き検討してまいりたいというふうに考えております。

◯野上委員

 技術的な面でも、周辺のまちづくりとか制度面、いずれをとっても非常に難しい課題が幾つもあるようでございますけれども、これらをコーディネートするのが東京都の役割であると思います。また、優秀な都市計画局の皆様に期待するところが大変大きいわけであります。地元区鉄道事業者をリードして、一日も早い踏切解消に向けて、引き続き取り組んでいただきたいと思います。
 京成高砂の踏切問題は、地元にとって長年の課題であります。成田空港への新しい鉄道が整備されるこの機会を逃しては、永久に問題解決が図れないのではないかと思います。そうした地元の思いを酌んでいただき、本請願については趣旨採択とされるように望んで、終わります。

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