平成15年都市・環境委員会(2003年9月29日)保全地域について等

平成15年都市・環境委員会(2003年9月29日)


◯野上委員

 私の方から、戦略5、森づくりを支える人を育てるところからご質問させていただきたいと思います。
 この中で、プロの技術者としての森づくりの担い手及び森林経営の後継者の育成と森林ボランティアの育成を五年間の目標として掲げてございます。私は、森林だけでなく、東京の緑の保全を進めるためには、NPOやボランティアなどの組織や人材を掘り起こし、また、育成していくことが不可欠であると考えております。東京の保全地域においては、既に幾つかの場所でこのように緑を保全することを目的とする市民ボランティアの活動によって保全が進められると聞いておりますけれども、まず、どのような保全地域で、どういうボランティア活動が行われているのか伺います。

◯徳毛自然環境部長

 保全地域におけるボランティア活動についてでございますが、現在、東京の保全地域は四十四カ所ございます。そのうち二十五カ所において、市民団体によるボランティア活動が行われております。活動の内容といたしましては、草刈り、間伐、萌芽更新、自然観察などでございます。都としては、これらのボランティア活動に対して、用具の貸し出し、管理小屋の設置などの支援事業を行っております。
 また、青梅上成木森林環境保全地域では、昨年度から、公募により広く都民ボランティアを募集し、保全活動を行っております。

◯野上委員

 今ご説明がありましたけれども、今回環境局が中心となって、企業、NPO等と連携した初めての森林環境保全の取り組みということで、青梅の上成木森林環境保全地域をフィールドとして、民間企業やNPOと連携した初めての森林環境保全の取り組みを実施することになったと聞いております。過去二回、七月十三日と八月十日に行われて、三回目が今度の十月五日だと思うんですけれども、この取り組みには環境局が中心となって、あと東京コカ・コーラボトリング株式会社、そしてNPOの方たち、それから環境学習研究会の方たちも参加したのかと思うんですけれども、その内容について詳しくお伺いしたいと思います。

◯徳毛自然環境部長

 青梅上成木森林環境保全地域は、昨年十二月に、森林環境保全地域としては初めて、第一号として指定した約二十三ヘクタールの保全地域でございます。今年度はこの保全地域において都が主催する保全事業のほかに、先ほどご指摘のように、初めて企業及びNPOと連携した森林環境の保全に取り組んでおります。この活動において、企業は活動資金の提供や社内ボランティアの参加、NPO法人は活動の運営やボランティアの募集、都は活動の場の提供や道具類の貸与などの役割分担のもとに、間伐体験、道づくり、自然環境調査を初め、地域の参加者同士の交流活動などを実施しております。
 また、八月には、親子の参加による間伐体験や自然観察会を実施しており、広く都民が森に触れ合う機会を提供しております。

◯野上委員

 こうした保全活動に参加した人というのは、定員が五十名ということになっておりますけれども、こうした都民のボランティアの方たちの感想というのはどうだったのかということと、それから、一回目、七月十三日、二回目、八月十日になっておりますけれども、人数は減っていないのか、引き続き次の保全活動へも参加したいという方々は多いのかどうか、ここら辺のことをお聞きしたいと思います。

◯徳毛自然環境部長

 ご参加いただいたボランティアの多くの方々は企業との連携を評価しておりまして、他の企業にも働きかけるべきとか、このような連携を他地域でも推進すべきなど好評でございました。
 また、継続的に公募による保全活動を行っている青梅上成木森林環境保全地域では、毎回半数程度の方がリピーターとして継続して参加しており、そのような人たちの中からは、自主的に運営に参加する方が出てくるなど、今後の活動の中核として育ちつつあります。

◯野上委員

 人数は……。

◯徳毛自然環境部長

 五十名でございます。

◯野上委員

 一回目も五十、二回目も五十ですか。──森林の保全活動だけでなく、里山や市街地の雑木林においても、ボランティアの方々による保全活動の重要性がますます増してきていると思います。都では、このような緑のボランティアに対してどのような施策を行っているのでしょうか。

◯徳毛自然環境部長

 緑のボランティアに対する施策としましては、まず、平成十三年度から、東京都緑のボランティア登録制度を実施しております。これは、緑のボランティア活動希望者と受け入れ団体を登録制度によって結びつけ、活動機会の提供などを行うことにより、ボランティアによる緑づくり活動を促進することを目的としております。
 なお、この制度を補完するため、十四年度から、活動希望者と受け入れ団体を一堂に会した情報交換の場として、緑のボランティア交流会を開催しております。
 また、登録した緑のボランティア活動希望者に実際の活動を体験してもらうための緑のボランティア体験活動実習を保全地域を使って実施しております。
 次に、同じく平成十三年度から、緑のボランティア活動に関する指導者認定講習を実施しております。これは、都民による自発的な自然観察や緑地保全等の活動を促進するために、普及啓発、技術指導等を行う指導者を育成するものでございます。平成十三年度、十四年度は初級の認定講習を行い、今年度は初級と中級の講習を行うこととしております。

◯野上委員

 現在、緑のボランティア登録制度による登録者数や指導認定者がどのくらいいらっしゃるのか伺いたいと思います。
 予告をしていなかったんですけれども、こうした緑のボランティアに対して、指導者になるには、緑のボランティア活動に関する指導者の会に参加をして認定講習を受ければ、そういった緑のボランティアということで認定されるのでしょうか、お伺いしたいと思います。

◯徳毛自然環境部長

 まず、緑のボランティア登録制度に基づく登録者数は、平成十五年八月現在、個人登録者が五百三十六名、団体登録が六十団体でございます。
 また、初級緑地保全活動指導者の認定を受けた方は、平成十五年八月で百十名、初級自然観察、体験活動指導者の認定を受けた方は四十九名でございます。
 なお、初級、中級、上級の認定の条件でございますが、初級は一年の実務経験、中級は三年の実務経験、上級は五年の実務経験でございます。

◯野上委員

 この緑のボランティア指導者認定制度で認定された方々が実際に活躍できるような場をつくるとともに、企業やNPOとの協働による緑の保全活動を充実していくために、今後どのようなことをされるのでしょうか。

◯徳毛自然環境部長

 指導者認定を受けた方につきましては、緑のボランティア体験活動実習などの機会にグループリーダーをお願いするなど、指導者としての知識や技術を生かしていただいております。今後とも、指導者認定を受けた方の名簿を公表するなどPRに努めるとともに、現場実習等の場にご参加いただき、指導者として活躍していただけるような機会を確保してまいります。
 なお、今年度、青梅上成木森林環境保全地域で行った企業やNPO等との連携については、今後、他の保全地域においても同様の取り組みを拡大していくように検討してまいります。

◯野上委員

 最後に、多くのNPO法人の方がボランティアで山の再生のために手弁当で交通費も自前で参加をして、道をつくったり、間伐をしたり、そういう活動をしていらっしゃいます。そのNPOの方たちいわく、自分たちもそういうグリーンセイバー制度みたいな資格をきちっと認定していて、プロ的な、グリーンセイバーの上級の方は、だれにも負けないプロの技術を持っているという話をお聞きしております。
 都としての支援は、年に二万円以内の消耗品で工具を買うことができる。そこら辺を支援していただいているという話なんですけれども、ぜひこうした能力のあるNPOの人たちもしっかりと一緒に連携をとりながらやっていくことによって、どこかの企業にぼんと任せて何億円とかと払うのではなくて、そういう人たちを一緒にしながら、緑の保全をしていただければ、もっと効率的に安くできるのではないかなということを感じました。
 それからあと、水元公園で行われている大自然塾というのがあるんですね。この計画の中にも、五番目の森林ボランティアの育成の中の大自然塾というのがありますけれども、実は、これはお聞きすると、建設局が中心になってやっていらっしゃるということなので、結構縦割りなんですけれども、それぞれの局がいいことをやっていますので、しっかりと連携をとりながら、効率よく、そういった事業を進められるといいのではないかなということを感じましたので、つけ加えておきます。
 以上でございます。

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