平成26年都市整備委員会(2015年6月8日)液状化マップについて等

平成27年都市整備委員会(2015年6月8日)



〇野上委員

 ただいまご説明がありました白金二丁目マンション、陳情二七の九号、一〇号、一一号についてお伺いいたします。

 港区白金二丁目に超高層マンションが建設されることに対して、地域の住民の方々が大変不安に思っているという内容でございます。

 ちょっと私ごとで恐縮なんですけれども、現在、私は十五階建ての十五階、最上階に住んでおりまして、周りに高い建物が全くなかったので、まち全体を見渡せて、花火も見えるし、夜景もとてもきれいだったんです。

 ところが、百五十メートルぐらい離れたところに南のベランダに面した十四階建てのマンションが建築されて、またその隣に、その十四階よりさらに高い十五階建てのマンションが今建築中なんです。眺望が悪くなるということもありますけれども、向こう側から見られている感じもあるし、マンションの方々から建築を何とか阻止することはできないかというようなことをいろいろ相談したわけでございます。

 しかし、準工業地域ということで、建築においては基準をクリアしているので、建設はとめることができないと。地域住民の皆様からは、本当に何とかできないのかという声が上がったんですけれども、実は何もできない現状があります。これはじくじたる思いがあるんですけれども、今回、九百五十七名の方々の意見を集めていらっしゃるということで、ちょっと質疑をさせていただきたいと思っております。

 この陳情の対象となっている白金二丁目計画は、幹線道路である目黒通りに面する商業地域内に位置しているものの、後背地には閑静な住宅も多く、一部の近隣関係住民の方からは、本計画の概要が明らかになって以来、生活環境への影響を懸念する声が寄せられております。私も現地を歩かせていただきましたが、緑の多い閑静な住宅地で本当に住みやすい場所であるなということを認識いたしました。

 建築主と地域住民との合意がなされるかどうかというのは、結論的には大変難しい面があるとは思っておりますが、両者がどこまで歩み寄れるのか、納得できるのか、安心できるのかという点にあると思っております。

 こうした建築に伴って出される陳情は、本当に枚挙にいとまがないくらい多いのですけれども、東京都として何ができるのか、建築主が近隣の住民の方々の不安をどう解消できるのか。また、建築主が誠意ある説明を行って、近隣関係住民の方々の理解が得られるよう--一〇〇%理解が得られるというのはなかなか難しいのでしょうけれども、都が適切な指導を行うことが重要であると考えております。東京都が、リーダーシップをとっていただきたいと思っております。

 今回の陳情は、眺望とか、緑の環境の変化というよりも、どちらかというと防災、減災の観点からの指摘でございます。防災、減災対策を強化しなければなりませんし、都民の安全・安心の確保は都政の重要課題です。このような観点から、ただいまご説明のあった陳情の要旨に沿って何点か伺います。

 まず、第一点目は、液状化の懸念です。本計画の敷地南西部の目黒通りに面する敷地の一部が、港区が発行している液状化マップというのがあるんですけれども、液状化の可能性の高い地点が一部含まれているんです。メッシュとして表示されております。首都直下地震、これはいつ来るかもわかりません。首都直下地震に伴い液状化が発生し、建物が倒壊するのではないかと心配する地元の声があると聞いておりますが、液状化に対する建物の安全性についてはどうなのか、また、地元の不安解消に向けて都はどう取り組んでいくのかあわせてお伺いいたします。

〇妹尾市街地建築部長

 建築主からは、液状化の可能性がある地表付近の砂層を貫通して、その下のれき層まで掘削し、そこを支持地盤として基礎を構築することにより、建物の安全性を確保する計画との報告を受けております。

 都は、近隣関係住民の不安解消のため、液状化も含めた災害時の安全対策について十分な情報提供がなされることは大変重要であると認識しておりまして、今後とも、あっせん等を通じ、建築主に対し必要な資料の提出や丁寧な説明を行うよう指導してまいります。

〇野上委員

 確かに高層マンションに関しては、支持地盤というんですか、かたいところまで掘削すれば大丈夫だと思いますけれども、近隣の方々の住んでいるところの液状化も考えられるわけです。前回、一九八五年に、今、アルビオンという建物が建っているその前は、三洋証券という建物があったそうなんですけれども、この建築現場では水が噴き出したということですし、その後、アルビオンを建てたときも、建設現場の中で水があふれて、計画が延期されたということを伺っております。

 この地域は、かなり傾斜地で巨木が鬱蒼と生え茂っている。結構水がたまって、その水を巨木が吸収しているのかなというふうに思うんです。私は素人なので、そこら辺よくわかりませんけれども、マンション建設では、どうしても出入り口とか、巨木を撤去しなくちゃいけないということなんですけれども、保水がどうなるか、樹木伐採で保水性がどうなるのか、マンション以外の地域での影響がどうなのかということがすごく心配されます。

 それから、超高層マンションは絶対倒れませんよ、液状化もしませんよという答弁があったわけでございますけれども、住民の方々の戸建ての家は、もちろん支持地盤まで掘削している家は多分一軒もないと思います。住民の方々は、超高層マンションが倒れることはなくても、自分たちの家に影響はないのかどうかを心配されているわけでございます。この点も近隣の方々への液状化の影響はどうなのかということを、しっかりと説明を果たしていただきたいということを要望しておきます。

 それから、液状化について、超高層の建物の安全性を確保するための対策が講じられているということだと思います。お答えいただいたように、建築主が近隣住民の皆様にしっかり説明し、安心いただけるよう都としてもご配慮をお願いしたいと思います。

 この液状化対策も含め、建築物の安全性を確保するために建築基準法等の関係法令に基づき、建築確認等の審査がなされると認識しておりますが、建築申請は既に出されたのでしょうか。また、出されていない場合はどのような形で手続が進められるのかお伺いいたします。

〇妹尾市街地建築部長

 建築確認申請は、現時点では提出されていないと建築主から聞いております。本計画のように高さが六十メートルを超える建築物について、建築基準法では、その構造方法について、国土交通大臣の認定を受けることが義務づけられております。そして、この認定結果とあわせて、建築確認申請が提出され、関係法令に基づく審査が行われ、建築物の安全性が確認されることとなります。

〇野上委員

 このような超高層建築物の構造の安全性については、通常の建築確認に加えて、国土交通大臣の認定、より高度なチェックが行われることがわかりました。

 次に、高さについてですが、港区では、絶対高さ制限を定める高度地区の導入を決定しておりまして、十月以降に着工する建築物からは、その制限が適用されると聞いております。

 これは、ちょっと現地でいろいろ聞いてきたことなんですけれども、この計画につきましては、一応四十メートル、周りは大体四十メートルの高さの建物が多いわけですけれども、それが指定値となっているんです。区の運用では、一定規模以上の敷地で、壁面を後退している、セットバックしているとか、空地あるいは緑化などの基準を満たして、港区長が認めて許可した場合には、最大で指定値の二・五倍、すなわち百メートルまで緩和される仕組みがあるということをお聞きしております。

 一方、地元では、百メートル近い高さの建築物による風害とか、日影の問題など、生活環境の悪化を心配する声も多いと思います。きのうも、私もその地域に行きまして、この四十メートルの高さの二・五倍がわあっと乱立するということを想像してみたんですけれども、全体のバランスの中では違和感があるのかなというふうに感じました。

 そこで、確認ですけれども、本計画について、事業者は九月の着工を予定していると聞いております。このように、十月に高度地区が施行される前に着工すれば、高さ制限の適用外となるのか、それに対して、高さ制限を運用する区はどのようなスタンスなのか、お伺いいたします。

〇妹尾市街地建築部長

 区が定める都市計画の高度地区では、絶対高さ制限が適用となる際、現に存する建築物、もしくは建築工事中の建築物等につきましては、当該規定を適用しないと定めておりまして、本計画についても、十月の施行前に着工した場合には、高さ制限の適用は受けないこととなります。

 また、区は、本計画に限らず、絶対高さ制限を超える計画については、十月一日より前に着工予定の計画であっても、高さ制限を導入する趣旨を伝えながら、その内容に沿った計画になるように協力を求めていると聞いております。

〇野上委員

 つまり高度地区が施行される前の着工であれば、法律上、高さ制限を課すことはできない。だから、所管行政庁である区としても、事業者に協力を要請する形にならざるを得ないということは理解できます。ですから、十月一日の基準日を過ぎると、港区は四十メートルの高さ制限がかかってくるけれども、十月一日前に着工すれば、四十メートルの二・五倍、つまり計画にあるように百メートルの高さまで建築できるということです。これは四十メートルの建物なのか、百メートルの建物なのか、十月一日の前か後で違うということは大変重要なことだと思っております。

 次に、最後の陳情にありますけれども、陳情趣旨の4にある車両の出入り口についてですけれども、敷地西側の脇道は下り坂で車が一台通れるかどうか、目黒通りへの一方通行の道なんですね。現地に行ってわかったのですけれども、幹線道路の目黒通りは、坂の下にあるんです。かなり急スピードで車がわあっとおりてきます。狭い道路から目黒通りに出るのは非常に厳しい。

 なぜかというと、一つは、右側にアルビオンという建物がぎりぎりまで建っていて、本当に見通しが悪いんです。カットしていないので、本当にこれは危険だと思っております。

 それから、サンタ・セシリアとか、みつばち保育園とか、子供たちが通園する道になっておりまして、歩道と車道をしっかり分離するとは思いますけれども、ここは非常に気をつけないと事故が起こったときにどうなのかなというふうに思いました。

 陳情のように、目黒通り沿いから車の出入りをした方が逆に安全ではないかと私は感じたんですけれども、なぜかというと、目黒通り沿いの方が、信号機があるので、すごいスピードで来た車も一回信号機の前でとまるんです。ですから、車両が出たり入ったりするのに非常に危なくない、危険ではないということがいえると思うんです。

 以上の理由で車両出入り口について、敷地西側の脇道ではなく、目黒通り沿いから出してほしいとの要望が寄せられておりますけれども、都の見解についてお伺いいたします。

〇妹尾市街地建築部長

 車両出入り口付近の安全性の確保は重要であると認識してございまして、都は今後とも、あっせん等を通じて、当事者間の話し合いが円滑に進むよう調整を図ってまいります。

 なお、本計画における車両出入り口については、建築主が警視庁等関係行政庁との協議に基づき、人や車の通行量、幹線道路である目黒通りの交通安全性の確保等の観点から、総合的に検討を行った結果、敷地西側の区道に面して車両出入り口を設ける計画となっていると聞いてございます。

〇野上委員

 警視庁がそういうふうにいっているそうですけれども、要するに近隣関係住民と建築主との間で話し合いがもっともっと本格的に進められて、不安点を解消していただければいいと思っております。法的な要件をクリアすることはもちろんですけれども、都として今後とも建築主に対する必要な資料の提出など、指導をしっかりと行っていただくとともに、その計画内容について、近隣関係住民と建築主との話し合いが円滑に行われるよう調整していただきますよう、この陳情は継続審査を要望して、質問を終わります。

 以上です。

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